駅からあるき by DJ Kei
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尾瀬周辺山域アクセスガイド

尾瀬・会津駒ヶ岳山域への公共交通機関利用ガイドです.多くの記事は,私が実際乗車した時の経験を基に書いています.歩道(破線)は概略です.詳細は登山地図などで確かめて下さい.

尾瀬山域交通マップ

交通機関

鉄道線・高速バス

JR上越新幹線

首都圏から素早く尾瀬へアクセスしたい場合は,上越新幹線の利用が現実的となる.群馬口(沼田ルート)であれば上毛高原までの利用が一般的.ただし,上毛高原に停車する列車は毎時1本程度と少ないため,接続によっては高崎までの利用が現実的な場合があるので,時刻表を調べて計画をたてること.越後口(魚沼ルート)の場合,浦佐までの利用が一般的だが,浦佐停車の列車は毎時1本程度なので,時刻表を調べて計画を立てる必要がある.

上毛高原駅にて

東京駅にて

高崎駅にて

上毛高原駅

浦佐駅

JR上越線

首都圏からは上野や新宿などから大宮を経て在来線のみの利用でもよいが,上越新幹線との併用でより素早く尾瀬へアクセスできる.群馬口(沼田ルート)の入口である沼田駅や湯ノ小屋方面へのバスの起点である水上へ行くためには,この列車の利用が必要である.高崎から沼田,水上方面の列車は毎時1本程度で,普通列車のみ.時間帯によってはかなり混雑する場合もある.ダイヤは事前に調べておいた方が無難.高崎から東京寄りの区間は本数も多いが,時間が合えば特急「あかぎ」を利用するのも一つ.また快速や普通列車利用の場合は,グリーン車を使えば,特急シート並みの快適さ,しかも混雑とは無縁なのでゆったりと移動できる.

高崎駅にて.水上行普通列車.ロングシート車.

沼田駅にて.昔ながらの湘南色.車内もセミボックスシート車.

水上駅にて.これまた昔ながらの湘南色.

特急あかぎ号.東京寄り区間(東京から新前橋)はこれを利用しても良い.

東京寄り区間の在来線普通列車(快速列車)はだいたいこの車両.ゆったり移動したいときは,新幹線よりも在来線普通列車のグリーン車がおすすめ.もちろん安く移動したいときは,高崎から上野までロングシートで2時間近く忍耐を強いられる.

長岡寄り区間で見られる上越線普通列車.

東武鉄道・野岩鉄道・尾瀬夜行2355

会津口(会津ルート)の起点となる会津高原尾瀬口(会津田島でも可),奥鬼怒方面へのバスの起点となる鬼怒川温泉へは,浅草からの東武鉄道利用となる.会津高原尾瀬口へは,おおむね毎時1本程度.鬼怒川温泉までは特急「スペーシア」(毎時1本程度)も利用できるが特急券が別途必要である.また週末に尾瀬入山の場合,シーズンの週末(主に金曜深夜)に浅草を出発する「尾瀬夜行」が利用できる.尾瀬夜行利用の場合,沼山峠行連絡バスとセットになった切符を事前に予約・購入することが必要で,東武トラベルでのみ扱っている.ネット販売もあるが10日ほど前までに申込みをする必要があるので,天気予報と相談しながら決める,ということができないのが難である.

会津高原尾瀬口方面・会津田島行.浅草から乗換無しで運んでくれるが,朝早くの列車はいつも混雑している.途中駅からの乗車の場合,長時間の立席を強いられる可能性が高い.栃木駅にて.

鬼怒川温泉までは特急「スペーシア」を利用する手もある.全席指定なので,座席の心配はないが,特急券が別途必要.浅草駅にて

浅草行の列車.鬼怒川温泉駅にて.

浅草行の列車は,会津田島から直通で運転される.もっとも鬼怒川温泉や下今市といった駅で長時間停車を強いられることが多く,かなりの所要時間(会津田島から浅草なら4時間程度)を覚悟する必要がある.

会津田島から会津若松寄りは,会津鉄道のディーゼルカーが運行される.

会津田島駅にて

鬼怒川温泉から会津田島を経て会津若松まで,沿線の風景はよい.ただしトンネルが多いのは仕方ない.

会津田島駅は沿線屈指の大きな駅である.

シーズンの週末(主に金曜夜発)には,尾瀬夜行が運転される.女性専用車(6号車)もある.

尾瀬夜行の車内の様子.転換式クロスシートなので向かい合わせにはできるが,リクライニングはついていない.車内では,リクライニングのレバーを探す姿が散見されるが,あしからず.夜行だから当然ついていると思っているのかもしれない.

尾瀬号(東京直通バス)

新宿駅から出発し,戸倉,大清水方面へ運転している.関越交通が運行している.往路は夜行便と昼行便が,復路は昼行便が運転している.基本的に予約が必要であるが,昼行便の場合は席が空いていれば当日でも利用できる.ただし関越道を通るため,週末の渋滞に巻き込まれる可能性が高く,特に復路は首都圏在住以外の人には利用しづらいのが難点だ.しかし鉄道利用よりもかなり安価にしかも乗換なしで尾瀬の近くまで行けるのは大きな魅力である.なお鳩待峠へは,途中戸倉で乗換が必要である.

大清水を出発する東京行の復路便(現在は東京駅行は無く,新宿行となる).新宿から大清水までの所要時間は夜行便が6時間弱.昼間の便は4時間半程度である.

群馬口(沼田・水上から)ルート

上毛高原・沼田−戸倉−大清水

尾瀬へ行く交通機関のメインルートといってもよい.関越交通が運行する.基本的には沼田起点であるが,一部の便が上毛高原まで運転している.尾瀬入山者の半数以上を占める鳩待峠へは,戸倉で乗換となる.また尾瀬沼への入山口である大清水へは乗換なしで行ける.富士見峠へのアプローチには,鎌田または戸倉で富士見下行のバスに乗換える.ハイシーズンの時間帯によっては立ち席が出るぐらいの混雑となる.カーブの多いところでもあり,立ち席はかなりしんどいのでシーズンと時間帯を選ぶべきである.また,観光シーズンの週末には,沼田インターあたりでかなり渋滞するので,時間的な余裕をみておく必要がある.本数は1時間に1〜2本で,途中鎌田で乗換が必要な場合がある.また大清水発の最終バスの時刻に注意(おおむね16時前後).それから,上毛高原〜沼田間は,別路線(沼田〜猿ヶ京温泉)のバス便も利用できる.

沼田駅前にやってきたの大清水行バス

バスは山に挟まれた広い谷を進む.

鎌田停車中の大清水行バス

鎌田停車中の上毛高原駅行のバス

鎌田停車中の沼田駅行バス

鎌田バス停

戸倉(鳩待峠バス連絡所)バス停

戸倉(鳩待峠バス連絡所)に停車中の沼田駅行バス

大清水のバス停

沼田から上毛高原は猿ヶ京行のバスも利用できる.

上毛高原駅

上毛高原駅前のバス停

戸倉−鳩待峠

戸倉〜鳩待峠間は,基本的にマイカー乗り入れ禁止区間と考えてよく(閑散期など例外はある),そのため一般客向けにシャトル便が数多く出ている.基本的には客が集まればシャトル便を出す,という体制をとっており,ほとんどの場合待ち時間無しで乗車できる(超閑散期の場合は待たされることもある).

戸倉-鳩待峠間をピストン輸送する.マイクロバスタイプやワゴンタイプなど様々な車両が,また運行会社も関越交通や地元タクシー会社などが手分けして運行する.

戸倉−富士見下

鎌田から戸倉を経て富士見下までバスが出ている.関越交通の運行.本数はきわめて少ないので,事前に調べておく必要がある.ただし,戸倉から富士見下までは5km程度なので歩けない距離ではない.

鎌田停車中の富士見下行バス

富士見下にやってきた鎌田行のバス

富士見下のバス停

上毛高原−水上

湯ノ小屋行のバスは水上起点である.上越新幹線利用で水上まで行きたい場合,このバスを利用することになる.本数は毎時1本程度.

水上−湯ノ小屋温泉

湯ノ小屋は,笠ヶ岳を経て至仏山へ向かうルートの入山口となっており,水上からのバス便を利用することになる.本数は毎時1本程度.関越交通が運行.

沿線風景.ダム湖の畔を進む区間もある.

湯ノ小屋のバス停にやってきた水上駅行

湯ノ小屋温泉バス停

会津口(会津高原尾瀬口から)ルート

会津高原尾瀬口−御池−沼山峠

会津口(会津ルート)利用の場合のメインルート.会津バスの運行.沼山峠から尾瀬沼を目指す場合利用する他,御池から燧ヶ岳登山や会津駒ヶ岳登山にも利用できるなど,利用価値の高いバスである.本数は1日4〜5本程度で多くないので,事前にダイヤを調べておく必要がある.バス便は会津田島を起点としている.また,檜枝岐-沼山峠など区間運転が数便設定されている.なお,御池-沼山峠は,マイカー禁止区間で,シャトルバスが数多く出ている.

会津田島駅にやってきた沼山峠行バス

会津田島駅

会津高原尾瀬口駅に停車中の沼山峠行バス

沿線風景は,川に沿って比較的広い谷間を進むが,檜枝岐を過ぎると山越えのヘアピンカーブが続く区間となる.

駒ヶ岳登山口のバス停

檜枝岐のバス停.多くの旅館・民宿があり,尾瀬入山や会津駒ヶ岳登山の基地として利用されている.

七入バス停

御池バス停にて.会津高原尾瀬口を経て会津田島へ向かうバス.

御池に停車中のシャトルバス

御池バス停

沼山峠バス停にて.会津田島駅行

御池-沼山峠間のシャトルバス

沼山峠のバス停

会津田島−内川

会津田島から南会津町の北西部に位置する山口を通り,内川までのバス路線.会津バスの運行.内川から檜枝岐方面沼山峠行のバス便(上で紹介)に乗換えできる.本数は1日5本程度で多くない.

会津田島駅

盆地上のところを進む.

山口営業所に停車中の会津田島行

山口を過ぎると川に沿って進むようになるが,谷は広く明るい

内川バス停に停車中の会津田島行

内川バス停

越後口(浦佐から)

浦佐−奥只見ダム−尾瀬口−御池−沼山峠

越後口から尾瀬へのアプローチは,バス路線と船の乗継ぎとなる.浦佐から南越後観光バスの路線を利用.特急便と急行便のどちらを利用してもよく,終点の奥只見ダムまで乗車.そこから奥只見湖の船乗り場まで徒歩(10分弱程度)またはミニモノレール利用.奥只見観光の船に乗って尾瀬口まで40分.船酔いする人が時々いるので酔いやすい人は注意が必要.尾瀬口からは会津バスに乗って沼山峠や御池,小沢平を経て尾瀬へ入山できる.また平ヶ岳登山口へのアプローチもこのバスを利用する.本数は各2〜3便程度で非常に少ないが,相互に接続をしている.また船便と会津バス便は予約が必要となっている.

浦佐駅前にて.奥只見ダム行き急行便

シルバーラインとよばれるダム建設のための道路を通る.大半はトンネルだがたまに外に出ることがある.そのときには山深い沿線風景が車窓に広がる.

奥只見ダムに到着したバス

奥只見ダムバス停の目の前にミニモノレール乗り場がある.これにて船乗り場に向かう.

尾瀬口までの船便は,小型の船が使われる.揺れも結構あるので船酔いには注意.

最初は広々としたダム湖を進む.

やがてダム湖は徐々に幅を狭めていく.

尾瀬口の船着場に到着.

尾瀬口バス停

尾瀬口から沼山峠行のバスが連絡する.

鷹ノ巣バス停

平ヶ岳登山口のバス停

小沢平のバス停

沼山峠バス停

鬼怒口(鬼怒川温泉から)

奥鬼怒から鬼怒沼を経て尾瀬へ入山する場合,このバスに乗って終点女夫淵まで乗車することになる.バスの本数は1日4本程度で多くないので,事前にダイヤを調べておく必要がある.鬼怒川温泉起点であるが,川治温泉駅などから乗車することもできる.

鬼怒川温泉−女夫淵

女夫淵にて.鬼怒川温泉駅行のバス

女夫淵バス停

入山・下山口

鳩待峠

鳩待峠は,尾瀬入山者の約半数が利用するメジャーな登山口で,ここから尾瀬ヶ原方面,アヤメ平方面,至仏山・笠ヶ岳方面の3ルートが出ています.山小屋や土産物屋が建ち,いつも多くの人で賑わっています.

大清水

大清水には,山小屋2軒と土産物屋があり,群馬県側から尾瀬沼へ向かう場合のメインの登山口となっています.ここからは,三平峠を通って尾瀬沼方面,スーパー林道からニゴリ沢経由で小淵沢田代・尾瀬沼方面,湯沢から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代・尾瀬沼へ至る3方面のルートがあります.

富士見下

富士見下は,富士見峠を経て尾瀬ヶ原,尾瀬沼,アヤメ平へ向かうルートの起点です.富士見峠方面へのルートが出ています.バス停と公衆トイレ,駐車場以外には何もなく閑散としています.

戸倉

戸倉から富士見下まではバス便が出ていますが,本数学少ないですし5kmほどの距離ですので歩いた方が早い場合があります.富士見下を経て富士見峠へ向かうルート(バス道)があります.戸倉自体には多くの旅館・民宿があります.

湯ノ小屋温泉

湯ノ小屋は,笠ヶ岳を経て至仏山,鳩待峠方面へ向かうルートの起点です.温泉旅館が数軒あります.

沼山峠

沼山峠は,尾瀬沼へ最短で行けるルートの起点となっています.山小屋はありませんが,土産物屋があり,人で賑わっています.

御池

御池からは,三条の滝を経て尾瀬ヶ原へ向かうルート,燧ヶ岳登山のルートの2ルートが出ています.また大杉岳を経て会津駒ヶ岳へ向かう縦走ルートの起点となっています.御池には国民宿舎1軒と,併設された土産物屋,ミュージアムがあります.また大駐車場があり,数多くの人が行き交っています.

小沢平

小沢平からは,渋沢温泉小屋を経て尾瀬ヶ原へ向かうルートが出ています.バス停と山小屋跡があるだけの閑散としたところです.

七入

七入は,民宿が2軒ありますが,人の姿はあまりありません.ここから沼山峠を経て尾瀬沼へのルートが出ています.

駒ヶ岳登山口

駒ヶ岳登山口からは,その名の通り駒ヶ岳へのメインルートである滝沢ルートが出ています.公衆トイレが近くにあります.檜枝岐の集落や温泉旅館街に比較的近い位置にあります.

キリンテ

キリンテは,会津駒ヶ岳から御池へ連なる稜線途中にある大津岐峠へ向かう登山口となります.会津駒ヶ岳から大津岐峠を経てキリンテへ下山する下山口として利用されることが多いようです.

女夫淵

女夫淵からは,鬼怒沼を経て尾瀬へ向かうルートが出ています.ルート途中には奥鬼怒温泉の旅館などがあります.

檜枝岐

檜枝岐は檜枝岐村の中心で,尾瀬へ向かう人たちの登山基地としての役割も果たしていますが,ここでは田代山・帝釈山方面,台倉高山方面へのアプローチ口としての紹介となります.シーズンには檜枝岐村宿泊客を対象にして,馬坂峠までシャトルバスが運行されます.それ以外の場合は,馬坂峠まで3〜4時間ほどの歩きとなります.

湯の花温泉

湯の花温泉から,田代山への登山道があります.距離は長く利用は多くありません.

鷹ノ巣・平ヶ岳登山口

鷹ノ巣または平ヶ岳登山口は,平ヶ岳の登山口となります.往復11時間以上のコースタイムであり,バスを使っての日帰り山行は不可能です.鷹ノ巣の山小屋を使うかテント山行となります.

山行ルート

尾瀬ヶ原

鳩待峠から尾瀬ヶ原(山ノ鼻)へ

尾瀬ヶ原へのメインルートで,鳩待峠から約1時間の木道歩きで尾瀬ヶ原の西端にあたる山ノ鼻へ出ることが出来ます.正面に大きな入口があり,初めての人でもわかります.利用者がかなり多いルートで,ハイシーズンには渋滞が起きることもあります.ハイカーだけでなくボッカさんの姿を見かけることもよくあります.ただし樹林が美しく植生豊富で,花も結構多いので,混雑しない季節ならば魅力的なルートといえるでしょう.

御池から燧裏林道を経て三条の滝・尾瀬ヶ原(赤田代)へ

御池から燧裏林道を通って,三条の滝方面や尾瀬ヶ原(赤田代)へ向かうものです.途中にいくつかの湿原が存在し,特に御池から30分ほどの上田代は大規模で美しい傾斜湿原です.御池から三条の滝までは2時間半ほど,尾瀬ヶ原北端の赤田代までは3時間ほどで到着できます.秋は紅葉が美しく歩く人が増えます.燧裏林道は,木道歩きが多いですが,地道を歩く箇所も多いです.特に三条の滝への道はところどころ傾斜がきつく滑りやすい道となっていて注意が必要です.また天神田代から渋沢温泉や渋沢大滝へ向かうルートもありますが,整備が行き届かずやや荒れています.

小沢平から渋沢温泉を経て三条の滝・尾瀬ヶ原(赤田代)へ

小沢平は,尾瀬ヶ原の北奥に位置する渋沢温泉への最短ルートとなります.ここから渋沢温泉までのルートは,ブナ林の密度の高い優れた樹林帯を歩くルートとなります.ルートはわかりやすく道迷いの心配はありませんが,木道は設置されていません.渋沢温泉は樹林に囲まれた1軒宿で,尾瀬を一通り歩いた人には一度訪れて欲しい場所です.近くには渋沢大滝があり,滝壺近くまで行くことが出来ます.遠望しかできない三条の滝とは違い,滝のすぐ近くで飛沫を浴びることができるので,盛夏には特に楽しみとなります.なお,小沢平から渋沢温泉を経て尾瀬ヶ原(赤田代)へは,3時間の行程となります.湿原のイメージとはまた違った尾瀬の雰囲気が堪能できます.

尾瀬ヶ原(山ノ鼻,牛首,竜宮,見晴,赤田代)

尾瀬ヶ原内のルートは大半が木道歩きとなります.木道をはずさないように歩きましょう.また転倒して湿原や川・池塘に落ちたりすると大けがにつながりますので注意が必要です.道迷いの心配はまずないでしょう.

尾瀬沼

沼山峠から大江湿原・尾瀬沼へ

沼山峠は,尾瀬沼への最短ルートの入山口となります.鳩待峠に次ぐ入山者数があり賑わいを見せます.特にニッコウキスゲのシーズンには,ここから大江湿原までの道はとても混雑します.沼山峠から大江湿原の入口までは30分ほどで,ある意味鳩待峠よりも手軽に尾瀬の湿原にたどり着くことができます.また,沼山峠から尾瀬沼までは1時間ほどで着くことができます.大半が木道で歩きやすいルートになっています.また慣れてきたら,下で紹介する七入からのルートと合わせて歩くとよいでしょう(特に初夏と秋).

七入から沼山峠を経て大江湿原・尾瀬沼へ

七入から沼山峠を経て尾瀬沼へというルートは,沼山峠へバスが開通する前までのメインルートでした.今では沼山峠から歩くことがほとんどとなりましたが,ルート自体は七入から続いていて,今でも七入を起点として歩くことができます.途中には抱返の滝があり,優しい流れを伴った女性的な姿を見せてくれます.木道は設置されておらず,また抱返の滝付近の道は傾斜がきつくなります.初夏の新緑と秋の紅葉は絶品です.

大清水から三平峠を経て尾瀬沼へ

1つ目は,三平峠を越えて尾瀬沼へ入るもので,大清水から2時間半で尾瀬沼まで到達します.大清水から,正面に見える林道に入り,すぐにある分岐を直進します.1時間ほど林道を歩き,その後は木道の多い山道となります.三平峠を越えると,樹間から尾瀬沼が眺められます.途中何ヶ所かで展望が開けますし,三平峠手前までは季節の彩りも色濃く新緑や紅葉の季節などは美しいルートです.利用者はそれなりにいますが,歩き慣れたハイカーが多く観光ずれしていなくて,静かな歩きが楽しめます.

尾瀬沼(尾瀬沼周辺,小淵沢田代)

尾瀬沼を一周するルートは,尾瀬沼南岸道でところどころ木道がいたんでおり,歩きにくい状態となっています.また,小淵沢田代へ向かうルートは大江湿原からのものと尾瀬沼東岸からのものがありますが,いずれのルートも木道がほとんど設置されていませんし,注意を怠るとルートを誤りやすい箇所もあるので注意が必要です.

尾瀬ヶ原から尾瀬沼

尾瀬ヶ原から尾瀬沼へは,白砂峠を越える山越えのルートです.一部で木道が整備されていません.歩くときには注意が必要です.途中至る所で水が得られます.所要時間は2時間強とみておけばよいでしょう.6月中旬までは残雪があり道を間違えやすい箇所もあります.

大清水からスーパー林道経由で小淵沢田代へ

2つ目は,途中まで奥鬼怒スーパー林道を通り,尾瀬沼の東にある小淵沢田代へ向かうルートです.大清水から正面にある林道へ向かい,すぐの分岐を右に進みます.鹿よけネットのゲートを2回ほど通過し,約1時間ほど林道を歩くと,林道分岐に到達するので,そこを左へ進みます.分岐から沢に沿ったややきつい上りとなる林道を40分ほど歩き,先に進むのがためらわれるような朽ちかけた標識がある取り付きから山道へ入ります.流れの中を1〜2分ほど上っていくと,右側に踏跡(テープ印)が見えるので,そちらへ進んで行きます.はじめは険しい上りが続きますが,それを過ぎると緩やかな道となり,最後はほとんど平坦となってぬかるみの多い道となります.木道はありませんが,踏跡は比較的しっかりしています.大清水から3時間ほどで小淵沢田代に着きます.歩く人はほとんどおらず,大変静かな歩きが楽しめます.また,ぬかるみにはミズバショウが咲き,尾瀬ヶ原などでは木道上からしか見られない花々が間近で見られます.本ルートは,ところどころで道が荒れています.

大清水から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代へ

3つ目のルートは,大清水から物見山を経て鬼怒沼へ行き,そこから黒岩山経由の縦走路を進むものです.このルートは,尾瀬へのアプローチというよりは,縦走を楽しむ経験者向けのルートといえます.大清水の物見小屋の正面から東に向かう林道を進みます.1時間弱で林道は終わり,その後は山道を進みます.沢にわたしてある倒木を利用して(水の少ないときは飛び石を利用してもよい)流れを渡り,その後は尾根に沿っての急な上りが続きます.途中から岩尾根の様相となりますが,その分展望が開けてきます.物見山山頂直前は急な上りが続きます.大清水から4時間ほどで鬼怒沼に到着します.鬼怒沼から黒岩山を経て小淵沢田代まで,樹林帯の中の6〜7時間の歩きとなります.本ルートは,流れの渡渉や急傾斜の上り,さらには倒木によるルートの不明瞭箇所も多く,初心者にはおすすめできません.

ここから先小淵沢田代までの行程は,後述の「女夫淵から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代」を参照

女夫淵から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代へ

女夫淵は奥鬼怒温泉の一角であり,尾瀬とは離れていますが,ここから鬼怒沼を経て尾瀬へ向かうルートがあります.女夫淵から鬼怒沼までは4時間ほど.木道が一部に設置されていますが,大半は普通の山道で,ところどころ傾斜のきつい部分もあります.ただし道自体は一応整備されていますので,安心して歩くことが出来ます.鬼怒沼から黒岩山を経て尾瀬沼までは,ほとんど歩く人のいない縦走ルートであり,距離も長く,道も不明瞭な箇所があり,経験者向けのルートです.女夫淵から鬼怒沼を経て尾瀬沼までは11時間ほどの行程となりますので,通常はテント装備を伴った歩きとなります.本ルートは,倒木によるルートの不明瞭箇所があり,コンパスを用いたルート読みの必要な場合があります.初心者にはおすすめできません.特に残雪期は道迷いの可能性が高まります.

至仏山

鳩待峠からオヤマ沢田代を経て至仏山へ

鳩待峠の売店と反対側に入口があります.ややきつい登りを続けると,尾瀬ヶ原方面への展望が開けてきます.鳩待峠から3時間ほどの上りで至仏山山頂へ出られます.ただし至仏山から尾瀬ヶ原へ下ることはできませんので,山頂からはそのまま来た道を引き返す必要があります.至仏山までのルートは歩く人も結構多くて,シーズンには所々で渋滞が発生します.またこのルートを使って,オヤマ沢田代の分岐点から笠ヶ岳方面へ向かうことが出来ます.オヤマ沢田代での分岐から先は歩く人も少なく,展望も開けていて静かな山歩きを楽しめます.

尾瀬ヶ原から至仏山

尾瀬ヶ原の西端にある山ノ鼻から至仏山へ登るルートは,急勾配ですが花が多く展望のよい好ルートです.木道も比較的整備されていますが,反面岩場の登りや鎖場の通過などもあり,簡単ではありません.山ノ鼻から3時間で山頂です.なお,森林限界から至仏山までは上り一方通行の措置がとられています.

湯ノ小屋から笠ヶ岳を経て至仏山へ

湯ノ小屋温泉は,笠ヶ岳を経て至仏山へ向かうルートの入山口となります.ここから至仏山や尾瀬へ向かう人は大変少なく,また笠ヶ岳までは,歩いていて人とすれ違うこともほとんどなく,とても静かな山歩きが楽しめます.湯ノ小屋温泉から笠ヶ岳までは5時間ぐらい,さらに至仏山までは2時間ほど加算されます.湯ノ小屋温泉から車道歩きと山道歩きを何回か交互に繰り返すと,林道ゲートが現れ,そのすぐ近くの山道へ進みます.あとは樹林帯を延々と上り,湿原がぽつりぽつりと現れ始めると,笠ヶ岳はすぐです.笠ヶ岳からは眺めが良く花が咲き乱れる尾根上の歩きが多くなり,正面には至仏山の姿も見え隠れし,気分が高まります.なお,湯ノ小屋温泉を早朝に出発しないと,その日のうちに至仏山を経て尾瀬まで歩き通すことは健脚者でないと難しく,通常は下り(鳩待峠あるいは山ノ鼻を起点に歩く)での利用とするケースが多いようです.途中に無人の咲倉沢小屋がありますが,泊まりには向いていません.なお,上り方向に歩く場合には,途中いくつかの箇所で林道から山道に入る取り付きを間違えないようにする注意が必要です.なお,途中ワラビ平までは林道が通じていますが,林道は崩落している箇所も多く,徒歩での通り抜けができません.

燧ヶ岳

尾瀬沼から燧ヶ岳(長英道ルート)

燧ヶ岳登山の中で最もポピュラーなルートです.上りはじめは展望の効かない樹林帯をだらだらと登りますが,登るにつれて展望が開けてくると共に勾配がきつくなります.後半は各所で尾瀬沼を眺めつつの上りとなります.最後は岩場の登りとなり,2時間半で山頂です.

尾瀬沼から燧ヶ岳(ナデ窪ルート)

ナデ窪ルートは,沼尻からナデ窪という沢に沿って登るルートで,燧ヶ岳への最短ルートです.ただそれだけ急勾配が続きます.また,山に雨雲がかかったら,このルートの使用は控えるべきです.山頂付近が夕立などになれば沢のルートは一気に増水し,鉄砲水が押し寄せても不思議ではありません.少なくても夏場は午後になったら利用を控えるぐらいのつもりがよいでしょう.

尾瀬ヶ原から燧ヶ岳(見晴ルート)

見晴から燧ヶ岳へ向かうルートは,展望の効かない沢に沿ってルートがつけられており,勾配もきつくおもしろみに欠けます.しかし,山頂近くになると一気に展望が開け,尾瀬ヶ原の眺めを楽しみながら登ることができ,さらに直接燧ヶ岳最高峰の柴安ーへ到達できるという利点があります.所要時間は4時間弱ぐらいでしょう.

御池から熊沢田代を経て燧ヶ岳へ

御池から広沢田代,熊沢田代を経て燧ヶ岳へたどるルートです.御池から燧ヶ岳山頂までは3時間半ほどです.一部木道が設置されていますが,大半は岩の散在する歩きにくい道を歩くことになります.広沢田代から上は,展望が優れている場所も多く,燧ヶ岳登山道の中でも多くの人に好まれるルートです.

アヤメ平・富士見峠

鳩待峠からアヤメ平を経て富士見峠へ

鳩待峠から横田代・アヤメ平を通って富士見峠へ向かうルートです.鳩待峠の登山口は売店の裏側で,少々わかりにくいです.横田代までは展望のきかない樹林帯の緩やかな上り,横田代からアヤメ平を経て富士見峠まではわずかなアップダウンのあるルートで,ほとんどが木道です.鳩待峠から2時間ほどの歩きでアヤメ平まで行くことが出来ます.

戸倉・富士見下から林道歩きで富士見峠へ

富士見下は,富士見峠やアヤメ平への入山口となる他,富士見峠からさらに尾瀬ヶ原や尾瀬沼へ向かうことも出来ます.富士見下から富士見峠へは,すべて林道歩きとなります.入山者は少なく,静かな歩きが楽しめます.富士見峠までゆっくり歩いて3時間弱の歩きとなります.特に紅葉の時期が素晴らしく,また晩夏には途中の田代原周辺では蝶やトンボが舞う光景が見られます.富士見下から富士見峠までは,完全な一本道で,道に迷う心配はありません.また戸倉から富士見下まではバス道ですが,距離が5km程度で歩けない距離ではありません.特に紅葉期はバスに乗るよりものんびり歩くことをおすすめします.

尾瀬ヶ原から富士見峠へ(長沢ルート)

長沢ルートは富士見峠と尾瀬ヶ原を結ぶ2本のルートの一つで,道は険しいですが短時間で尾瀬ヶ原へ抜けられるルートです.富士見峠からしばらくは木道が多く設置されています.

尾瀬ヶ原から富士見峠へ(八木沢ルート)

八木沢ルートは長沢ルートと同じく富士見峠と尾瀬ヶ原を結ぶ2本のルートの一つですが,道は比較的緩やかに作られていますが,その分距離が長く時間がかかります.また,道の整備状況は長沢ルートの方が良好です.このルートは,新緑や紅葉の時期のすばらしさにあります.夏場は若干薮がうるさくなります.木道はほとんど整備されていません.途中何カ所かで水が得られます.

尾瀬沼から富士見峠へ(皿伏ルート)

富士見峠と尾瀬沼を結ぶ皿伏ルートは,人が少なく静かな山歩きが楽しめます.ルート上に湿原も点在しています.そのうち尾瀬沼に近い大清水平は高台に広がる広い湿原で,ノンビリと過ごすには最適です.また,富士見峠から白尾山にかけては,展望の優れたルートとなっており,この区間を歩くだけでも価値があります.コース上,ところどころで道が荒れているほか,白尾山北側と皿伏山南側で勾配がややきつくなっています.

鬼怒沼

大清水から鬼怒沼へ

上記の「大清水から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代へ」参照.

女夫淵から鬼怒沼へ

上記の「女夫淵から鬼怒沼・黒岩山を経て小淵沢田代へ」参照.

田代山・台倉高山

湯ノ花温泉から田代山へ

檜枝岐から田代山・台倉高山へ

会津駒ヶ岳

駒ヶ岳登山口から会津駒ヶ岳(滝沢ルート)

会津駒ヶ岳へのメイン登山口である滝沢登山口まで林道を歩き,そこから幅広の登山道を3時間半ほど歩くと会津駒ヶ岳山頂です.一部は木道や階段などでよく整備されていますが,延々と上り勾配の続く体力的にはきついルートといえるでしょう.

キリンテから大津岐峠を経て会津駒ヶ岳へ

会津駒ヶ岳から大津岐峠までの稜線は大展望が得られまた湿原が点在する人気の高いルートで,キリンテはその大津岐峠までのルートの出発点となります.枝尾根に出るまでが,距離の長い勾配のきついルートとなります.そのため下山ルートとして使われることが多いようです.

御池から大杉岳を経て会津駒ヶ岳へ

会津駒ヶ岳へ続く稜線歩きのルートは,御池が起点となっています.大杉岳までは展望のない樹林帯歩きですが,その後はアップダウンを繰り返しながらの尾根歩きとなります.会津駒ヶ岳が近づくにつれて尾根上に湿原が点在するようになり,より開放感あふれる展望が得られるようになります.会津駒ヶ岳までは距離があるため歩く人も少なく,静かな山歩きが楽しめます.

平ヶ岳

鷹ノ巣・平ヶ岳登山口から平ヶ岳へ

山小屋のある鷹ノ巣または平ヶ岳登山口バス停から平ヶ岳までは,往復11時間ほどの行程があり,早朝出発が条件となります.そのためバス利用の日帰り登山は不可能で,鷹ノ巣の山小屋に泊まるかテント持参となります.平ヶ岳登山口のバス停から林道に入り15分ほど歩くと,標識に従って尾根道に入ります.すぐにやせ尾根となり,開放感あふれる道を歩くことになりますが,危険を感じることはほとんどありません.下台倉山を過ぎると,尾根の左側に燧ヶ岳を見ながら歩くことになります.台倉山からは樹林の中の歩きとなりますが,木道が増えて歩きやすくなります.白沢清水を過ぎると,下りの後上り勾配が続きますが,徐々に湿原が見られるようになり気分が高まります.ピークまで登り切ると目の前に池が現れ大湿原が広がります.あとは山頂まで30分ほど開放感ある道を歩いて行くと山頂です.

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