幕営地で，朝焼けに輝く伊予富士を眺める．この後，テントを撤収し，6時に出発

朝の山歩きは心地よい．目標とする伊予富士のピークを見ながらの歩きが続く．

伊予富士に行くまでは笹原が続く．急勾配がはじまる手前のところには，テントが張れそうな広場がいくつか見られた．

ピークに近くなると砂礫の混じった上りにくい道，しかも傾斜は急勾配で灌木が混ざるようになり，張り出した枝がザックに引っかかりやすくなって歩きにくい．何とか気力を出して登り切ると，ピーク手前で展望が広がってくる．今まで歩いてきた方向を望む．寒風山や笹ヶ峰の姿が見える．

伊予富士山頂に到着．誰もいない山頂を独り占めだが，風が強くてとてもじっとしていられない状況だ．ここから先の尾根をのぞむ．写真中央に，西黒森のピークと瓶ヶ森が見えてきた．ここからしばらく緩やかな尾根歩きとなりそうでホッとする．

伊予富士から東黒森までは緩やかな笹原の尾根を進む．歩きやすくまた快適で心地よい．のんびりモードのまま東黒森へ到着．ここも展望がよい．遠方には石鎚山のピークも見えてくるようになった．

東黒森からいったん車道にでて，5分ほど歩いて再び縦走路に．このあたりも笹原の緩やかな尾根が続く．

自念子の頭を過ぎると，少しくだった後樹林帯に入り，砂礫の道となる．尾根を複雑に巻いたり右に左に振ったりするようになる．そんな山道を急勾配で下っていくと，神鳴池に着き，車道に合流

再び山道に入り，やや傾斜のきつい道を上るようになる．とにかく休憩の回数が増えてくる．ピークは避けるように道がつけられていて，疲れた身にはありがたい．

西黒森のピークを巻いてからは，急な下り勾配となり，吉野川源流の鞍部まで下りる．西黒森のピークは遠くからでも目立つ存在であり，登行意欲がわく山だが，ピークからの眺めはほとんどない．ここから瓶ヶ森までは一登りである．

やっと縦走路の目的地である瓶ヶ森に到着した．まずは今まで歩いてきた尾根を眺める．

西条，東予の町と燧灘が見える．

氷見二千石原

氷見二千石原と石鎚山．写真ヤさんにはおなじみの風景．

氷見二千石原と石鎚山．違う場所から

歩いていて心地よい笹原だ．

帰りは，台ヶ森尾根を下るルートである．急傾斜のジグザグ下りが続き，幕営装備を抱えた身にはこたえるルートだ．

途中の伐採地から眺めた菖蒲峠への尾根．最後はかなりへたばりながらも，何とか東之川の集落へ．あとは流れに沿った車道を30分ほどあるいて西之川バス停に到着した．