駅からあるき by DJ Kei
>2011.08.14-18 尾瀬(その2)

尾瀬(その2)

2011年08月15日(月) 晴後曇

行程

場所
尾瀬沼東岸6:45
浅湖湿原7:007:05
ミノブチ岳9:159:30
俎ー9:5510:10
柴安ー10:2511:05
俎ー11:2011:30
熊沢田代12:2013:40
広沢田代14:1514:30
御池(泊)15:15

プランニング

この日は,燧ヶ岳登山の後,熊沢田代で湿原巡り.御池へ下山するという計画.尾瀬沼から長英新道で上り,熊沢田代を経て御池へ降りるというルート取りである.

概要

この日は,晴れていれば眺めのよいルートで歩いたが,午前中から山頂付近にはガスがかかり,眺めは限られた.尾瀬沼への眺めはまだ得られたが,尾瀬ヶ原への眺めはわずかなガスの切れ目からたまに得られる程度であった.そして時折小雨がぱらつく天気となった.熊沢田代での湿原巡りでも,最後にはガスがかかり始め,燧ヶ岳の姿が見えなくなった.湿原の半分ほどがガスに覆われ幻想的な光景がみられた.また熊沢田代では,標高が高いせいか,キンコウカがまだかなりきれいな状態で残っていた.その後は岩の多い道をひたすら歩き,途中広沢田代で一休みした後,最後の岩場下りをこなして御池に到着した.御池田代をざっと眺めてから,宿泊場所である御池ロッジに到着.今回御池ロッジには初めて泊まったが,およそ山小屋のイメージとはほど遠いものであった.国道352号線沿いにあり,一般客も利用するからだろう.まず部屋(客室)にテレビがついていること自体,尾瀬の山小屋ではあり得ない.まあしかし,今回の尾瀬山行では4泊するのだから,1日ぐらいはこういうところに泊まるのもよいだろう.

行程

尾瀬沼→燧ヶ岳→熊沢田代

小屋を出発する頃には青空が広がり,燧ヶ岳山頂からの好展望が得られるとわくわくしながら出発する.

三本カラマツの脇を通過し,尾瀬沼北岸道へ入る.しばらく進むと,浅湖湿原が見え始め,燧ヶ岳長英新道への分岐に到着.小休止後,上り始める.

長英新道は,最初は見通しのきかない樹林の中の緩やかな上りであり,時折ぬかるみも見られる.そのため道がかなり広がっていたり交錯したりしている.広いぬかるみには丸太が渡してあるのでそこを進むようにする.だんだん上り勾配がきつくなってきて,やがて樹林帯をはずれて尾瀬沼方面への展望が得られる地点に着く.しかし展望が得られるのは時折で,大半は笹の切り開き&深くえぐれた溝道を進んでいくので見通しはききにくい.それでもかなり登っていくと,狭いが平坦な湿原状の地形があり,気持ちが安らぐ.このあたりから燧ヶ岳山頂方面がのぞめるが,ガスがかかりはじめていて,どうやら朝方に期待した展望は期待はずれになるかもしれない.そして,最後ロープをつかみながらの上りが終わると,ポンと開けたピークに到着.ミノブチ岳山頂であり,ここから尾瀬沼方面への展望は素晴らしい.

ミノブチ岳まで来れば,山頂はすぐである.ナデッ窪分岐を過ぎてしばらく平坦な道を進んだ後,岩場の上りとなり,これを登り切ると俎ーに到着.10人ほどが休憩中であり,眺めを楽しんでいた.柴安ー方面にはガスがかかっていたが,こちらから尾瀬沼方面への展望はまだ残っていてくれた.

やがてガスが晴れてきたので,柴安ーへ向けて出発する.途中湿原状のところを過ぎ,岩場の急勾配を登っていくと,柴安ー山頂である.

柴安ーからは,尾瀬沼と尾瀬ヶ原の両者が眺められるが,この日はガスがかかっていて尾瀬ヶ原方面への展望は閉ざされてしまっていた.時折ガスの切れ間から尾瀬ヶ原が見られる程度であった.しばらく待ってみたが,ガスが全面的に晴れることがなかった.柴安ーでの休憩後,俎ーへ戻った.

俎ーからは,御池へ向かうルートに入る.このルートも大展望が得られるので,尾瀬のの中で私の好きなルートの一つである.途中に熊沢田代と広沢田代という2つの湿原があり,2つの湿原の間には小湿原が点在している.ルート途中には,熊沢田代と広沢田代の両方が俯瞰できるポイントがある.このあたりでは,小雨が降ったりやんだりしていたが,この時期の小雨は気にならない.レインウェアさえ取り出す気もなく,同じペースで歩き続けた.

熊沢田代→御池

この日の一番のお目当ては,燧ヶ岳よりもむしろ熊沢田代の方かもしれない.時間の許す限りここで滞在するつもりだったし,実際の滞在時間も燧山頂よりも長かった.滞在中,途中でガスが広がってきたため,下山してきたが,本当はもっと滞在するつもりだった.

熊沢田代の一角にやってきた.

熊沢田代は,湿原,木道を挟んで並ぶ池糖,そして木道の曲線美のバランスがよく,またキンコウカの開花時期でもあって写真映えする場所でもある.

キンコウカはちょうど見頃であった.

池糖には夏の雲が映り込み...

木道は曲線上につくられ,様々な角度から湿原と周囲の山々が眺められるようになっている.

燧山頂方面をのぞむ.

滞在中,ガスが広がり幻想的な状態に.ガスは湿原全体に広がる勢いを見せてきたため,滞在を切り上げて出発する.

熊沢田代から広沢田代へは,いくつかの小湿原を眺めながら下っていく.広沢田代は,湿原中に樹木が点在し,広さはそれほど感じられないが,池糖が多く見栄えが変化に富んでいる.

池糖のひとつひとつが個性的な形をしていて,見てて楽しくなってくる.広沢田代でも休憩し,最後の下りに備える.

最後は,岩の露出した急な下りが時折見られる歩きにくいところが多いが,何とか歩き通して,御池に到着.登山口から,御池の広い駐車場を横切って,宿泊値の御池ロッジに入る.御池ロッジは,もはや山小屋とはいえず,下界の宿泊施設である.疲れがたまったこともあって,ずいぶんゆったりと過ごした.

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