当日は，麓の天気は曇り．山は完全に雲の中だ．瀬戸内側はそんな天気だったが，トンネルを抜けて別子山側に出ると晴れている．少し安心して日浦から晴天の中を歩き始める．久しぶりの山歩きでもあり，最初はかなり意識してゆっくりと歩き始める．駐車場の車の数を見ても，また山の中の様子を見ても，この時期にしては歩き人も多くなさそうだ．

道中，アセビやらツツジの花を眺めながら歩いて行く，

道は少しずつ高度を上げていく．稜線の方向を眺めると，まだガスは晴れていないようだったので，西赤石までの歩きはやめにしようと思う．

銅山越まで上がると，完全にガスの中．海側からのガスの勢いは強く，これは晴れないかもしれないなと考える．ここで食事休憩．

とりあえず東山まで歩こうとガスの中を歩いて行く．

東山でのんびりガスが晴れるのを待つ．途中，別子山側のガスが薄くなり，山並みが見えたりもしたが，またすぐに隠れてしまう．

稜線上のガスは結局晴れることがなかった．あきらめて下山を開始する．

東山のすぐ近くにあるヒュッテ近道から角石原へ向けて下山．途中の樹林の雰囲気は悪くない．尾根に沿って道が付けられており，傾斜はかなり急なところもある．

上部軌道後まで降りてきた．せっかくなので，そのまま一本松まで上部軌道跡に沿って歩くことにする．

昔の鉄道跡らしく，ほぼ水平に道がついているので歩きやすいが，ところどころ斜面が崩壊しており慎重に歩く部分もある．

このあたりのミツバツツジの花の具合が一番よかった．

流れを渡るところは，工事足場用の板が渡してある部分が多いが，迂回して流れを渡らなければならない箇所もいくつかある．昔の鉄道橋梁は崩壊が進んでいた．

一本松から第三通洞までは傾斜のある下りを進む．第三通洞で休憩．東平周辺は桜が満開であった．東平で多くの観光客を眺めながら過ぎ，以降は遠登志まで歩き慣れた道を進んだ．