駅からあるき by DJ Kei
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山歩きあれこれ

山歩きは歩くことに楽しさがあり

私にとって山歩きとは,「歩く」ことそのものを楽しむ行為です.だから「街」でも「郊外」でも歩ければいい.しかし,山を歩いていれば当然,花や樹木,渓などにも目が行きます.またヤブっぽい道をたどってみたいという気持ちも強く表れたりします.最近はそんな山歩きも好きになりました.街歩きではなく山歩きを中心にしているのは,そんな理由からです.

私の山歩きスタイルは「低山」「縦走」「長歩き」

私の山歩きスタイルは「低山」「縦走」「長時間歩き」です.高い山はあまり興味がわきません.行ったことのある3000m峰は木曽御嶽のみ,2000m峰でも数えるほどです.大半は1000m台の低山で,1000mを下回る山も頻繁に行きます.時々高い山へ行けば,それは結構満足な気分になれますが,人気のある高い山はシーズンには人であふれるので,あまり行く気がわきません.

なぜ「駅から」歩くのか

私は,山麓の駅あるいはバス停から歩く,すなわち公共交通機関を使った山歩きしかしていません.山麓までタクシーを使ったり,山上までロープウェーやリフトを使うことはまれにありますが例外的です.出発点と到着点が異なる「縦走」スタイルの山歩きが中心ですから,必然的に公共交通機関を使うことになります.ただし,他にも理由があります.まず公共交通機関利用はマイカー利用に比べ「地球環境に優しい」と考えるからです.山を歩く人間は,地球環境にも敏感な気持ちでなければなりません.次に,歩く山の山麓に住む人への感謝の意味もあります.そこの交通機関を多く使えば,バスの減便や廃止を抑制し,地元の交通弱者の方への配慮ができると思います.ただし私一人ができる貢献は微々たるものですが.それからこれは個人的な趣向の問題ですが,電車やバスが大好きだからでもあります(理由として一番強いのはこれかも...).時には,「この電車に乗りたいから,○○山に登ることにするか」と考えることもあります.つまり目的と手段が逆転してしまうわけです.

山歩きは山だけを歩くにあらず

私がこのような思いに至ったのは,最初に書いた「歩く」ことを楽しみにしているという思想と関わってはいますが,上の「公共交通機関利用」とも深く関わっています.公共交通機関はたいてい山麓の集落が終点であり,その集落から登る(あるいはその集落へ向かって下山)ことになります.山麓の集落から歩くことにより,山と深く関わる生活の様子を見られるのも特徴です.ところどころで,飼われている犬に吠えられビビリながらも,集落の中ですれ違った人とはできるだけ声をかけるようにしています.向こうから話しかけてくることもあり,それは年配の人が多く,言葉のなまりが強く,さらに口の動きもなめらかでないので少々聞き取りにくいこともありますが,それもまた楽しです.会話をしながらバスを待つのも楽しい時間となります.このようなスタイルの山歩きは,林道奥まで車で乗り入れる人たちには味わうことができないものでしょう.

山小屋はいと楽し

私は,低山歩きが中心で,日帰りがほとんどです.ですから山小屋としては,定期的に訪れている尾瀬山域の小屋しか使ったことがありません.その経験から言えば,山小屋はとても楽しいところです.私は一人で行動しますので,山小屋では相部屋が中心となりますが,相部屋の人のほとんどが私と同様単独者で,情報交換をしたりします.時々偏屈な人もいますが,概ねきさくな人ばかりです.山小屋のスタッフさんも,客商売という側面もありますが,それを差し引いても親切な人が多いです.とはいうものの,やはり混雑時にはかなり大変な思いをします.食事をとるのも交代制,風呂(尾瀬のほとんどの山小屋は風呂がある)は大混雑.濡れた服干しも大変という状況ですので,できるだけすいている時期を選んでいますが.
尾瀬の小屋の中では個室対応をしてくれるところもあり,数名のグループならばその方が気楽だという考えもあるでしょうが,食事の時などは別の部屋の人とテーブルをともにしますし,談話室などではいろいろな宿泊者が顔をそろえますので,積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか.

テント泊まりの良さ

低山中心で日帰りが多いのですが,連休などにはテント担いで山の中を歩き,気に入ったところで一晩を過ごすということもします.天気予報を参考に,一応天気が悪くならない日を選んで出発します.荷物は重く,ザックは大きく(60L)なりますが,テント泊まりの良さは,なんといっても気軽さにあります.好きな時に好きな場所で一晩を過ごせる.天気が良ければ,山が最も美しいのは夕方と早朝であるといって間違いないでしょう.風景ももちろんですが,空気感がすばらしいのです.年に数回ぐらい,テント泊まりで歩き回ってみたいと思っています(なかなかその通りにはいかないのですが...).

山域名について

便宜上,山域名としては,以下のものを使用しています.ただし分類は厳密ではありません.

  • 石鎚:石鎚山系およびその周辺.
  • 赤石:赤石山系およびその周辺.
  • 東予:上記以外の東予地域.
  • 鈴鹿:鈴鹿山系.
  • 尾瀬:尾瀬周辺,などなど.
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