駅からあるき by DJ Kei
2007.11.25 寝台急行「銀河」&特急「ひだ」

寝台急行「銀河」&特急「ひだ」

2007年11月25日

行程

場所種類
11月24日
鶴舞19:46JR
名古屋19:5320:21「のぞみ」
東京22:0023:00急行「銀河」
11月25日
大阪7:188:02特急「ひだ23号」
岐阜9:5610:13JR
名古屋10:3810:44JR
鶴舞10:51

プランニング

11月23日〜25日の3連休.しかし23日,24日は仕事.25日も夕方から仕事であり,山歩きや泊りで出かけるのは不可能.24日の夜から25日の午前にかけて出かけるしかなく,夜行列車の旅を楽しむしかない.こんな時は「銀河」である.ということで「銀河」乗車となった.

概要

2週間前に東京発(下り)の銀河の寝台を確保した.しかし,切符購入後,乗車前に新聞に来春「銀河」が廃止の方向である旨が紹介されていて,にわかに寂しさがこみ上げてきた.今度が最後かも知れない,そんな考えのもとで出かけることになった.

記録

名古屋→東京(出発まで)

鶴舞からJR中央線の列車で名古屋へ向かうのだが,5分遅れのアナウンス.上り特急「しなの」が遅れによるためである.普段,松本や塩尻あたりで待っていても遅れてくるから,遅れが常態化しているのではないかと思う.むしろダイヤを改めるべきではないかと思うのだが.

名古屋からは「のぞみ」で東京へ.連休中で混雑している.東京には定刻に到着.ちょうど「銀河」発車の1時間前である.まず,新幹線から在来線乗換口に出て,「銀河」の発車する10番線へ上がる.ホームはまだ閑散としている.今度は改札を出て高速バス乗り場周辺を見る.こちらは人であふれている.コンビニで買い物をしてから,駅に戻る.

駅ホームの案内板

テールマーク

行先表示

入口ドア

10番ホームで,「銀河」入線から観察をする.品川方面から入線.今年の3月までは,いったん神田方面で待機してから入線してきていたはずであるが,それが変更になったらしい.入線時刻も30分以上早まり,出発前にのんびりと車内に滞在できる.もっとも,今回は,出発前までいろんなところを撮影し,眺めたりしながら過ごしたから瞬く間に時間が過ぎた.この日は8両での運転であり,なぜか6号車だけ窓の高さが異なっている.いろんな客車を寄せ集めた結果だろうか.「がんばってるな」と車両をなでながら先頭から最後尾まで歩き,その後車内に入った.

東京→大阪(寝台急行「銀河」)

A寝台の通路

B寝台

B寝台の通路の鏡

B寝台の通路

B寝台の通路扉

発車時刻に,東京をゆっくりと出発.車内放送がはじまる.何となくオルゴール音が切れたり欠けたりするのが古さを感じさせる.あわただしく車内編成と到着時刻の案内があり,「静穏維持のため,これより大津駅到着前まで放送を中断致します」という.このタイミングは,東京駅出発直後であったり品川出発後であったりするが,最近では東京駅発車直後ということが多いような気がする.以前は大船ぐらいまで放送をしていたことが多かったような気がするが...その後も,大船までは廊下に収納された座席を降ろし,そこに座って車窓を眺めていたが,大船を過ぎてそろそろ日が変わるというころにそれを終え,寝台に入ることにした.今回は上段寝台なので,寝台から車窓を眺めることはできない.富士で運転停車.貨物列車に2本ほど抜かれる.これは以前と同じである.静岡では割とすぐに発車した.浜松は長時間運転停車していた(浜松停車は寝台から出て自分の目で確認した).そして豊橋も...次々と貨物列車に追い抜かれて,「急行」の名が哀れに思えてくる.この後少し睡眠したらしく,次に気づいたときは岐阜停車中であった.その後も,新垂井経由の単線区間の走行を目で見て確認し,あとは寝台で過ごしていると,再開された車内放送が始まる.「まもなく大津でございます」.そして,「次のトンネルを出ますとすぐに京都に着きます」のいつものアナウンスが流れ,京都に到着.かなりの乗客が降りていった.次の新大阪でもやはり多くの客が下車.終点の大阪には定刻に4番線に到着した.終点まで乗ったのは,全体の2割ぐらいで,意外と少なかったような気がした.こうして寝台急行「銀河」の旅は終了となった.

大阪→岐阜→名古屋(特急「ひだ23号」)

大阪駅の案内板

先頭の機関車

大阪駅にて

大阪駅でも,いくらか撮影をしてから,さてどうやって名古屋へ戻ろうかと思案する.当初は近鉄特急利用の予定であったが,どうもそんな気分になれない.思いついたのは大阪始発の特急「ひだ」利用である.岐阜までこれに乗っていこうというわけである.大阪駅10番線は,とにかく工事中であるせいか,手狭である.その一番西の端から「ひだ」は出発する.乗り場が非常にわかりにくい.

10番線には,15分遅れて「北近畿」が入線.それが発車した後,「ひだ」が入線してきた.3両編成で自由席は1両のみだったが,大阪までは比較的すいていたと思う.どの列車でもだいたいそうであるが,指定席の方が混雑が激しいというのが最近の傾向である.実際,指定席はすべて売り切れとのこと

大阪駅を定刻に発車.すぐに新大阪へ到着し,乗客が増える.新大阪発車後,JR東海特急のおなじみのオルゴール音を聞くが,関西でこの音を聞くのもなかなか新鮮である.京都でなぜか5人ぐらいが3号車(指定席)から下車.富山行の特急「雷鳥」と乗り間違えたのだろうか.京都を過ぎた時点で自由席の乗車率は60%ぐらい.その後「ひだ」は草津に停車.この列車は,県都大津も県一番の都市彦根も通過するのに,草津には停車する.その後は,鈴鹿登山でも利用することが多い見慣れた車窓が展開されるが,今日は最高の天気である.米原を過ぎると,左側に伊吹山が見える.右側には鈴鹿の山が迫る.すでに雪をかぶっていて冬山である.関ヶ原通過後,新垂井回りの下り「しらさぎ」がやってくるのが見えた.

岐阜では,名古屋発の「ひだ3号」と連結して,高山本線へ乗り入れるのであるが,この連結手順がなかなかユニークである.まず「ひだ23号」が3番線に到着し,下車客を降ろす.私もここで下車した.その後,扉を閉め,いったん大垣方面への引込み線へ入線して待機する.次に名古屋からの「ひだ3号」が岐阜駅4番線に入線する.その後,待機していた「ひだ23号」が4番線に入線し,連結作業を行った後,出発するといった手順である.ちょうど「ひだ23号」の乗客は,岐阜駅構内で疑似スイッチバックを体験できるのである.これを知っていれば,スイッチバック体験後に下車したのにと思う.それにしてもなぜこんな面倒なことをするのか.

その理由は,まず東海道線上り方面から直接4番線に乗り入れることができないためであるが,やろうと思えば3番線で連結作業は可能であろう.それをやらないのはどうやら「ひだ3号」側の岐阜駅での徐行を避けるためではないかと思う.3番線で直接連結作業をするためには,信号システムの関係で,岐阜駅かなり手前から徐行運転が必要であり,運転密度の高い東海道線ではそれは避けたいところ.そのために,まず2列車を違う番線に入線させ,その後どちらかの車両を駅構内での入れ換え作業によって移すという方式がとられたのではないかと思う.岐阜駅でそんな連結作業を見てから,普通列車で名古屋へ,そして鶴舞まで乗車して,地下鉄で帰宅した.

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