駅からあるき by DJ Kei
2008.01.01-03 千葉&茨城の私鉄(その3)

千葉&茨城の私鉄(その3)

2008年1月01-03日

行程

場所種類
東京23:00急行「銀河」
1月3日
大阪7:188:02特急「ひだ23号」
鵜沼10:23名鉄
犬山名鉄&地下鉄
上飯田

プランニング

今回は,正月恒例の寝台利用&関東鉄道旅行だが,往復とも寝台急行「銀河」利用とした.乗車する路線としては,未乗のJR成田線,鹿島線.鹿島臨海鉄道,および茨城交通とした.それらを順調に乗継ぐと時間が余るため,犬吠埼周辺と阿字ヶ浦周辺の散策を織り交ぜて,少々の時間調整を行った.一応きっちりしたスケジュールはたてた上で出発したが,現地での多少の調整は可能なように時間的ゆとりをもたせた.

概要(その3 東京→大阪→名古屋)

この日は,寝台急行「銀河」で大阪まで乗車した後,名古屋へ戻ることになる.大阪から名古屋までは特急「ひだ」を利用することにした.この列車は,1ヶ月ほど前に「銀河」を利用した時にも使ったが,そのとき,岐阜駅での列車併結がユニークだったことを知り,もう一度乗ってみたいと思っていた.

記録

東京-大阪(寝台急行「銀河」)

帰りはB寝台下段である.1ヶ月前の時と同じ2号車,しかも寝台番号もほとんど同じ.ついでに言えば,当日牽引していた機関車も全く同じであった(客車はそのときと同じ車両ではなかったと思う).大きく違うのは寝台が上段か下段かである.

「銀河」の東京駅入線は発車よりかなり前である.すでに多くの鉄道ファンたちがスタンバッていて殺気だった雰囲気さえただよう.そして入線後はこんな状況.最終日にはいったいどうなるのだろうか.

すでに廃止直前のような雰囲気を漂わせながら,定刻に「銀河」は東京を出発した.いつもなら出発早々寝台に入ってしまう人が多いのだが,今回は窓際に座って外を眺める人も多い.私もそれに加わる.横浜到着直前に,「翌朝大津到着前まで放送を休止します」という案内がある.私は横浜出発を見届けて,寝台に入った.途中,覚えているのは,富士に運転停車したことと,岐阜に到着した時のことだけで,あとは大津直前の放送再開までぐっすりと眠っていた.前夜も寝台列車でほとんど寝られなかったからだろう.ただ,富士の運転停車中は,普段なら貨物列車が追い越しがあるのだが,今回は貨物の追い越しが無かったことを覚えている.正月で会社が休みのため,運ぶ貨物もほとんど無いのだろう.

京都を過ぎ,終点大阪が近づいても,窓の外を眺める人たちで通路はにぎわっていた.今までこんな光景を見たことは無かった.みんなこの列車との別れを惜しんでいるのだろう.私は反対側の(寝台側の)窓の遮光幕を上げて反対側の車窓を眺めて過ごした.

終点大阪には定刻に到着.ふだんなら京都や新大阪で客がどっと降りてしまうのだが,今回は終点まで乗車してきた人がやけに多かった気がする.拡大解釈すれば,名古屋に住む私もその一人だが.

大阪-鵜沼-名古屋

さて,大阪で「銀河」を見送り,どうやって名古屋に帰ろうか考える.もはや,”まともな”方法(近鉄特急とか新幹線とか)では,帰る気がしない体質になってしまっているので,今回も特急「ひだ」を使って名古屋へ戻ることにする.

特急「ひだ」は,名古屋と下呂・高山方面を結ぶ列車であるが,1日1往復だけ(定期列車では),大阪からの列車がある.その列車で鵜沼まで乗ることにする.

この日は4両編成.普段より1両指定席が増結されているが,自由席は1両のみ.とりあえず京都までの乗車券だけ買って発車ホームへ行き,あまりにも混むようなら普通列車に切り替えようと思っていたが,ホームに並ぶ人の列は短く,ゆうゆう座席確保できそうだったので,やはり特急に乗ることにする.「ひだ」では進行方向左側の座席を確保した.「ひだ」は,東海道本線を快調に走っていく.京都をすぎても列車は混んでこない.車内で乗越の乗車券と特急券を購入する.その後は,比良や湖北の山並みを眺めたりして過ごす.米原付近では雪も多く残っていたりして,日本海側の気候を感じさせる.東海道線では,大阪や名古屋からわずか1時間弱で,全く異なる気候・風土を体験できるのである.雪は関ヶ原を過ぎるととたんに少なくなり,垂井付近で完全に姿を消す.
岐阜駅に到着する.岐阜駅では,大阪発と名古屋発の「ひだ」が併結されて,高山へ向かうのだが,その併結はなかなかの見ものである.大阪発の列車は,いったん岐阜駅3番線に入り,その後駅構内の引込み線に引っ込んだあと,今後は隣のホーム(4番線)へ入線して,その後名古屋発の列車と併結する.こんなわずらわしいことをする理由はいろいろと考えられるが,岐阜駅の下り「ひだ」の発着ホームはすべて4番線が使われていて,JRとしては統一したい一方,東海道本線上り方面から4番線へ直接入線することができないための措置だと思われる.3番線を使って併結作業を行えば,名古屋方面からも大阪方面からも直接入線できるのだが,それはそれでまた別の問題があるのだろう.とにかく大阪発の列車で高山方面へ直通する人たちは,岐阜駅へいったん入線し,バックで引き込み線へ入ってから,再び前進というのを,列車に乗りながら体験できるのである.一般の客はとにかく,私みたいな人間にはなかなかおもしろい経験である.
鵜沼では,名鉄線に乗り換えであるが,乗換口が自動改札化されておらず,ここで乗車券を購入する人は係員に言って乗車券を購入し,磁気カードを使う場合は,有人改札の職員に渡して,職員が機械で情報を書き込むという作業により乗換ができる.これもわずらわしくもなかなか愉快である.名鉄では,犬山から小牧線に乗って上飯田に入り,そこから地下鉄に直通し,あとは地下鉄を使って帰宅した.

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