駅からあるき by DJ Kei
2008.04.12 名鉄バス・名古屋津島線

名鉄バス・名古屋津島線

2008年04月12日

行程

場所種類
名鉄BC14:00名鉄バス
津島14:49徒歩
古川15:24名鉄バス
安松15:38徒歩
大治西条16:20名古屋市バス・名駅24
名古屋駅16:50

プランニング

名古屋駅と津島駅を結ぶ2つの名鉄バス路線に乗車.本数はそこそこあるので,これといったプランはたてていないが,岩塚経由の方が本数が少ないので,こちらにまず乗車し,帰りの安松経由は本数が多いので,途中下車をはさみながら乗車することにした.

概要

かつて,といっても少なくても10年ほど前までは,名鉄BCからの名鉄バスの路線バスは,多くの系統があった.一宮方面,津島方面,甚目寺方面,小牧・岩倉方面,黒川・小牧方面,志段味方面,藤ヶ丘・瀬戸方面,八事・三好方面,etc.バスに乗る人は,まずきっぷを買う必要があった.バスセンターには券売機が数台並んでいて,その上には,バス路線図の書かれたボードが掲げられていたのだが,その路線図は巨大かつ複雑であった.そのため,自分の乗りたいバス停を探し,そこまでの運賃がいくらであるかを探すのは一苦労であった.さらに,バスセンターの券売機は,ほぼ10円刻みでボタンが設定されていて,そのため券売機1台あたり膨大な数のボタンがあり,自分の乗る運賃額のボタンを選択するのにえらく時間がかかったものである.しかし今や,路線バスは次々と縮小・撤退し,高速バス(都市間高速バスを含む)が運行の主体となった.また,バスカードが普及して,券売機も1台だけ,しかもボタンは数えるほどしかない.
名鉄BC発着の路線は,市バスや地下鉄との並行区間が長いことや,名鉄本体との競合区間すらあって,急速に姿を消していった.残ったのは,津島へ向かう路線と藤ヶ丘・瀬戸方面へ向かう路線のみとなった(なお,志段味方面のバスは,大曽根発着のガイドウェーバスとして運行).このうち,藤ヶ丘・瀬戸方面の路線は,基幹バスとして運転されていて,純粋な従来タイプの路線バスとはいえないので,津島方面行が唯一残された一般バス路線ともいえる.この貴重なバス路線に,今回乗車することにした.

記録

今回は,名鉄バスでは数少なくなった名古屋駅(名鉄BC)発着の路線バスの一つ,名古屋津島線に乗車する.名古屋津島線は安松経由と岩塚経由の2系統が存在するが,今回は名古屋から津島に向かって,本数の少ない岩塚経由に乗車し,帰りは途中下車しながら,本数の多い安松経由のバスで帰ってくることにした.

名鉄BC→津島

名鉄BCにて

名古屋から津島へのバスは以前にも乗車したことがあり,そこそこ本数があることは知っていたから,特に時刻の下調べもせずに自宅を出発.名古屋駅に着いたのが13:30頃であった.岩塚経由津島行の次のバスは14:00発であるから30分ほどの待ちである.14:00発のバスは,ちょうど座席が埋まるぐらいの乗車率で発車.なかなかの盛況である.バスは六反まで進み,西へ進路を変える.あとは,津島市内までほぼ西方向へ一直線である.
近鉄や関西本線の輻湊した線路が見える黄金陸橋を渡り,以降は名古屋都市高速の下を通っていく.市内で下りる人もいるが,その数は少ない.地下鉄との乗継地である地下鉄岩塚は,意外にも乗降客がおらず通過.その後,庄内川,新川を渡り,都市高速の西端である千音寺を過ぎると,少し畑が現れたりするようになる.
しかし,もう少し道幅の狭い道路を進むのかと思いきや,道幅にゆとりのある広い道路を淡々と進んで行く.しかも,西方向へ一直線だから,あまり変化が無く,バスに乗っていてこういう路線が一番退屈である.
最初は満席であったバスの乗客は,どんどん減っていく.日光川を渡ると,再び住宅が多くなり,バスは津島の中心へ向かっていく.終点の津島に到着時点の乗客は5名であった.当然,私以外は途中乗車の客であったが,津島付近のみの利用ではなく,結構長距離利用者が多かったような感じである.

津島→大治西条

栄行.津島市役所付近にて

名鉄BC行.古川にて

津島行.安松にて

大坪行.安松付近にて

帰りは,バス路線に沿って徒歩移動しながら,バスがやってきたら撮影をするというモードである.津島行,および名古屋方面行ともバスの本数は1時間に4〜5本程度あるから,頻繁にバスがやってくる.撮影には都合がよいし,特に予定を決めずに適当な場所まで歩いてバスに乗るということができる.津島駅から歩いて,古川というバス停まで来たところで,名古屋方面のバスに乗る.途中下車するかは決めていなかったが,結局,安松で下車した.安松で下車したのは,ちょうどこのバスが「安松経由」(岩塚経由に対して)と呼ばれていることから,その由来となっているバス停を見ておこうと思ったからである.確かに,町の中心近くにあり,大きな道路が交差していて交通の要衝にもなっているような場所である.「安松経由」という称号がつくにふさわしい場所であった.
さて,安松から再び東へ向かって歩く.今度は大治西条まで歩くつもりである.安松で下りたもう一つの魂胆は,名古屋津島線の区間運転である大坪行のバスを撮るのが目的であった.このバスは,安松下車後すぐに見ることが出来た.あとは,大治西条まで歩いても,それほど時間をかけることなく到着した.

大治西条→名古屋駅

名古屋市バス・名駅24系統.大治西条にて

大治西条まで歩いた目的は,ここから名古屋市バスに乗ることであった.大治西条は,その名の通り名古屋市外の大治町にあるのだが,市バスが乗り入れている.ここまで市バスが乗り入れている理由は不明であるが,とにかくなかなか珍しいバスであるから,この機会に乗っておこうと思った.名古屋駅行のバスは1時間に1本,しかも昼間のみ.途中の中村公園(地下鉄に乗換えできる)までのバスを合わせても1時間に2本である.
大治西条は,もちろん名鉄バスの名古屋津島線の途中にあるから,名鉄バスのバス停もあり,名鉄バスの方が本数も多いし,利用車も多いようだ.少なくても名古屋駅まで行く場合は,名鉄バスの方が断然利便性が高い.市バスに乗るのは,名古屋市の敬老パスを持っている人か,市バス・地下鉄の一日乗車券を持っている人だろう.
市バス発車直前に,津島方面から名鉄バスがやってきて先行した.以後,名古屋駅まで,名鉄バスの後ろを市バスがくっつく形となって進んで行く.名鉄バスと市バスのバス停はほとんど共通なので,それぞれの利用者の特徴などを比べるにはちょうどよかったのだが,やはりこちらのバス(市バス)に乗車する乗客の大半は,敬老パスと一日乗車券利用者であった.もっとも,これは市バスと名鉄バスがいっしょに走っていたからで,実際には現金・バスカード利用者であっても,最初にやって来たバスに乗車するのだろう.いろいろと観察して楽しみながら,名古屋駅まで乗車した.

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