駅からあるき by DJ Kei
2008.07.21 名古屋市バス・黒川12系統

名古屋市バス・黒川12系統

2008年07月21日

行程

場所種類
城北小学校前(北)10:04名古屋市バス
市立大学病院10:44

プランニング

本系統のバス便は多くはないが,これといったプランをたてなかった.

概要

今回は,名古屋市バスの中でも,南北縦断系統である黒川12系統に乗車する.都市内あるいは都市近郊のバスは,駅あるいは大団地,病院などを起点とする場合が多いのだが,この系統は起点・終点とも「中途半端な」位置にあり,ちょっと「浮いた」存在になっている.しかも名古屋市中心部を通るのだが,中心部をターミナルとすることを拒否し,断固として名古屋市を南北に貫くことを主張しているようにみえる.そんな頑固でアウトサイダーな系統に乗ることにした.

記録

現在の名古屋市バスの系統は,地下鉄駅から出発し周辺部へ向かう系統が多数を占めている.その中で,黒川12系統は異色の存在である.北区の中切町から出発し,延々と都市高速の下を走り続け,都心部を通り抜け,高辻からようやく向きを変え東に進み,最終的に瑞穂区の博物館バス停までを結ぶ.途中地下鉄駅には4回接続している.名古屋市の都心を走るのだが,都心部をターミナルとすることをよしとせず,あくまでも南北郊外同士を結ぶことを役割として走り続けている.都心近くを南北に縦断する唯一の系統といえる.

栄行バス.これがこの路線のメイン系統.このときも混雑していた.博物館行はマイナー.

城北小学校前(北)のバス停

博物館行がやってきた.

城北小学校前からバスに乗る.乗車時に,バスには思ったよりも多くの乗客がいたが,地下鉄駅と接続する黒川で半分以上が下車した.深田町のバス停は名鉄瀬戸線の清水駅と隣接しているが,ここで乗換をする人はあまりいないようだ.その後,坂を上がり清水口へ.名古屋近郊の人には,宝石店でおなじみだ.ここで名古屋名物「基幹バス」とクロスする.このあたりからビルが次第に増え,都心の雰囲気がただよう.始点の中切町からほぼ全区間を都市高速道路の下を延々と走り続けて,東新町に到着.東新町はバス停も高速道路の下に設けられている.鶴舞公園前でJR中央線とクロス.ここは地下鉄とも接続している.乗客はいつの間にか数人になる.高辻から左折し,やっと都市高速の呪縛から逃れる.その後は滝子通を走り,桜山で右折すると,市立大学病院に到着.終点の博物館は次だが,私はここで下車した.下車した時には,乗客は私のみとなっていた.ほぼ全区間乗ってみてわかったことだが,やはり長い区間を通しで乗る人は少なく,本系統は,並行する別の主要バス系統の補完的役割を担っているといえる.もっとも今回乗車したのは休日であり,平日にはそれなりの長区間乗車の客がいるのかもしれない.いずれにせよ,このいぶし銀的な路線,末永く走り続けてほしいものだ.

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