駅からあるき by DJ Kei
2009.08.12,15 尾瀬アクセス乗車記

尾瀬アクセス乗車記

2009年8月12,15日

行程

場所種類
8月11日
新居浜19:48特急「しおかぜ30号」
岡山21:2721:44「のぞみ98号」
新大阪22:28JR
大阪23:27急行「きたぐに」
8月12日
長岡7:147:32「とき号」
浦佐7:467:55南越後観光
奥只見ダム9:109:25奥只見観光(船)
尾瀬口10:0510:10会津バス
尾瀬御池10:55
8月15日
大清水15:00関越交通
鎌田15:3716:55関越交通
沼田17:5718:04関越交通
上毛高原18:2918:44「とき342号」
高崎19:0019:10特急「あかぎ20号」
上野20:3212:18JR
東京22:00特急「サンライズ瀬戸」
8月16日
松山11:0011:20いよてつバス(特急)
住友病院前13:20

プランニング

四国から尾瀬へ向かうアクセス乗車のプランニング.往復とも夜行列車利用として少しでも快適に移動できるようにする.そのため,往路は「きたぐに」,復路は「サンライズ」利用として計画.さらに,「サンライズ」は松山まで延長運転する期間を狙ってプランニングした.あとはそれに併せてバスと列車の組み合わせで尾瀬と行き来できるように計画をたてている.

概要

今回は,尾瀬へのアクセス乗車旅の紹介.往路は北陸回りで,大阪から長岡まで「きたぐに」利用.寝台列車の乗車も併せて.また尾瀬へのアプローチに,奥只見ルートをたどる.このルートは途中に船旅を含むユニークなもので,私のお気に入り.帰りは,沼田ルートでバスを乗り継ぎ,上毛高原から新幹線で高崎へ.帰省Uターンラッシュで大混雑の新幹線を高崎で見捨てて,在来線特急に乗り換え.さらに東京からは松山まで延長運転される「サンライズ瀬戸」に乗車.終点松山間まで乗車してから,新居浜へ戻った.四国から尾瀬の往復は,昼間の移動ならかなりつらいものになるだろうが,寝台列車なら快適そのもの.

行程

新居浜→岡山→新大阪

この日の午前中に,静岡で大地震が発生.交通機関に大幅な遅れが出ているとのニュースが.この日は新幹線利用もあり,ダイヤの乱れが気になる.一応,JR各社のサイトで状況を確認する.この日のポイントは,大阪からの「きたぐに」利用で,これに乗れないとその後の計画は大きく狂ってしまう,当初の予定では,新幹線での新大阪到着から「きたぐに」の大阪発車までの時刻は約1時間.最悪の場合「きたぐに」は新大阪からも乗車できることを考えても,新幹線の遅れが40分以上あるとマズイかなと考える.

各社のサイトを事前に見た限りでは,JR四国のダイヤは平常どおり,山陽新幹線はほぼ平常通りの運転となっている.私が岡山から新大阪まで乗る予定の「のぞみ」は名古屋までの運転で,列車の運用なども考えると,大きな遅れが出ている東海道新幹線区間の影響を受ける列車だと思われるので心配だが,最悪の場合,山陽区間のみを運転する列車の自由席に乗ってしまえばよい.そう考えて,予定通りの列車で出発することにした.

新居浜から「特急しおかぜ」で岡山へ(新居浜にて).

特急「しおかぜ」は,事前の情報通り,定時運行であった.お盆特別ダイヤで,ふだん連結する「いしづち」は連結せず,高松方面への客は多度津で乗換である.多客時のダイヤだが,普段より少し多いぐらいかなという感じの乗車率であった.帰省の方向と逆だからだろうか.列車は定時運行を保ったまま終点の岡山に到着した.

さて,新幹線の運行状況は?と確認すると,遅れは5分遅れとの表示が.これがしばらくすると10分遅れに変わったものの,この後の乗継ぎには影響無さそうとわかり,ほっとする.

新幹線は,そこそこ混雑があったものの,出控えた人も多いのか意外に車内は落ち着いた雰囲気であった.結局15分程度の遅れで新大阪に到着した.新大阪でいったん途中下車し,コンビニで飲食物を買い込んでから,大阪までの切符を購入して移動.

急行「きたぐに」(大阪→長岡)

大阪でも,いったん改札口を出た後,大阪-新大阪間の乗車券を買って,「きたぐに」が入線する10番線へ向かう.

私がホームに着いたときにはすでに「きたぐに」は入線済みで,カメラを持った人が先頭車両付近に陣取っていた.入線して間もないのだろう.

今回私が乗車するのは,この11号車.

「きたぐに」「サンライズ」の表示が並ぶ.

通路に立って自分の撮影した写真の確認をしていたら,車掌が通ったので切符を見せて検札完了.あとは,寝台に入って翌朝長岡までは思いのまま過ごせばよい.

最後尾を撮る.

車内の様子(B寝台).三段寝台は大半がカーテンが閉じられ,乗車率の高いことがうかがえる.この日は満席とのこと.さて,この日は関西線の列車遅れが発生し,その乗継ぎ待ちのため大阪を15分遅れで出発.翌朝長岡到着の遅延が気がかりだったが,この列車は,途中の金沢や直江津あたりで長時間停車するダイヤになっているから,そこで遅れは回復できるはずだと思い,たぶん大丈夫だろうと考える(実際その通りだった).途中で急激に眠気が襲い,草津あたりで就寝.途中は,敦賀を過ぎた辺りの北陸トンネル通過中と,金沢停車中に目が覚めた.その後は,泊あたりを走行中に目が覚めて,以降は眠れなくなり起きたままとなった.すでに列車の遅れは回復している模様でほっとする.直江津あたりで下車する客も多かった.

列車は快調に走り続け,直江津あたりからは「昼行列車」的にこの急行を利用する人もちらほら見かけられる.現在,「昼行列車」的な利用が可能な急行は,JR昼行急行(定期列車)が全廃された現在,全国の線のなかでこの「きたぐに」下りぐらいしかないだろう.長岡には定刻に到着し,私はここで上越新幹線に乗り継いだ.

長岡→尾瀬へ

「きたぐに」から,上越新幹線の上りに乗り継ぐ客も結構いる.大半は「とき」に乗って東京へ向かう客だろう.私は,その後にやってくる各駅停車の「とき」に乗車し,次の浦佐で下車である.

浦佐駅東口のバス乗り場には,すでに数名のハイカーらしき人たちがバスを待っていた.しばらくするとバスが到着した.乗客は10名弱で,途中での下車客もいたから,客層は尾瀬や奥只見,あるいは魚沼の温泉郷に向かう人ばかりではないようだ.

このバスは,奥只見ダム行で「特急」と称する.その名の通り,一般バス停の多くを通過する観光向け路線である.途中,シルバーラインと呼ばれるダム建設用につくられた道路を通る.シルバーラインは大半がトンネルで,ぎりぎり対向できるぐらいの車幅のトンネルを進んで行く.長い間トンネルの中にいると感覚がおかしくなってくる.

このバスは「南越後観光バス」が運行しているが,このバス会社の路線バスの運賃表示器はなかなかユニーク.一般的に現在の表示器の大半は,電光表示タイプだろうが,ここのバスの表示器は,ご覧の通りで,運賃の書かれたパネルが折りたたまれていて,それが一枚一枚パタンと下りてくるようなタイプのものである.手書き風のところもなかなか味がある.6と9は漢数字でかかれていたりするのも趣がある.それにしても,結構長距離の乗車であり,なおかつ観光客主体の路線でありながら,運賃900円はかなり安い.

奥只見から,100円のケーブルカーに乗ってダムサイトへ.さらに,ダム湖畔からは船に乗って尾瀬口バス停まで向かうことになる.ダム湖周辺の美しい風景を見ながらの船旅が楽しめる.この日は,ダム湖を一周する遊覧船への客がたくさんいた.大半が家族連れだ.

船は,渡し船に毛が生えたような感じの小型船が割り当てられることが多い(時々これより一回り大きい船が来ることもあるが).ダム湖は梅雨明けの遅れと多雨のせいか満水状態だ.乗客は4名.船には放送設備もあり,観光案内を流しているのだが,聞き取りにくい.それよりも優しい風にあたりながらの40分の船旅を堪能した.

尾瀬口からはバスでいよいよ尾瀬の入山口へ.小沢平,御池,沼山峠などの尾瀬入山口へのアプローチバスであり,運行は会津バスである.尾瀬口では,船からの乗継ぎ客を待機していて,客が乗車した時点で発車である.
この路線,以前はアシスタントが乗車していて,カーブミラーの確認や後進時の誘導,そして乗車券の販売などを行っていた.今は合理化されて,運転手1名のみで運行.運賃は降車時に料金箱へ支払う方式に変わり,普通の路線バスと何ら変わりはない.このバスは完全予約制(乗車3日前まで)で,予約名簿との照合作業の後,発車となるはずだが,車内には虫が多く飛び交っていて,それを落ち着かせて(追い払って)からの発車となった.ノンビリムードのただよう路線である.

車窓からの眺めは抜群で,特に紅葉時はすばらしい.この季節は,夏空の青さと山の緑がすばらしい.最初は進行方向左側,途中からは右側に席をとるとよい.右側では,間近に燧ヶ岳が時折姿をみせてくれる.
バスは御池に到着.ここで私は下車.残りの客は沼山峠へ向かった.私はここから尾瀬へと入山した.

尾瀬→東京

尾瀬からの帰りは,「サンライズ瀬戸」に乗ることはすでに決定で,あとは未定のままであった.一応,頭の中では,尾瀬(尾瀬沼)から群馬県側へ下山し,大清水からバスに乗って沼田へ出て,そこから何らかの方法で東京へ向かうことになりそうだという考えは持っていたが,気が向けば福島県側へ下山するかも知れないし,往路に用いた奥只見ルートを使うかも知れない.それぐらいのあいまいな考えであったが,結局当初の考えの通り,大清水への下山となった.あとは,ここからどのように帰るか?

富士見下へ向かうバス.富士見下へ入る路線には,昨年あたりから,このようなタイプの車両が使われ始めた.それだけ利用者が少ないのだろう.

東京行直行バス.高速道路を使うので,お盆の時期は到着時間が読めない.

大清水から,上毛高原行のバスに乗る.大清水から上毛高原まで直通するバスは,これが最終である.そのせいか,結構混雑していた.といっても座席の6割も埋まっていない状態か.運転手からバスカードを購入した.私はこのバスを鎌田で下りた.鎌田は片品村の中心であり,片品地区の関越交通バスの運行上の拠点でもあるが,私の下車の目的は日帰り温泉である.

村営の寄居山温泉センター,入浴料500円.休憩室のレイアウトが以前と変わっていた.ここにも合理化の波が...浴槽一つ,浴室一つの簡素な施設ながら,快適な入浴が楽しめる.

鎌田から,沼田駅行のバスに乗る.バスは混雑していなかった.

バス車内からの眺め.

沼田駅到着直前の眺め.進行方向左側に座ると,眼下に沼田駅周辺の眺めが広がる.もうちょっと広角(引き)で撮ればその雰囲気が伝えられたのだが...

さて,沼田駅で下車したものの,次の東京方面(高崎行)の列車まで1時間弱の待ち時間がある.一方,ここから関越交通の猿ヶ京行のバスに乗り,途中の上毛高原駅で下りれば,新幹線でショートカットできるだろう.そんなわけで,上毛高原へ向かった.

このバスは,途中の後閑駅前で,ターンテーブルを体験できる.ターンテーブルとは,バスの進行方向を転換させるためのもの.後閑駅前は,駅前スペースが制約されているためにバスの転回ができない.そのため,ターンテーブル,要は回転する円形テーブルにバスを乗っけて,テーブルを回転させることでバスの転回をさせるものである.通常はバスの終点や車庫などに設けられていて,乗客を降ろした後で回転させることが多いのだが,ここではバス路線の途中にあるので,客を乗せたままターンテーブルを使うのである.今回このバス路線に乗ったのは,新幹線に乗車する目的もあるが,このターンテーブルを体験するという目的も少なからずある.いやむしろそっちの目的の方が強いかも.いずれにせよ,バスに乗ったままゆっくりとした回転を味わった.

バスは,上毛高原に到着.新幹線に乗り継いだ.この日は8月15日,Uターンの方向の列車だから,当然混雑していて自由席は満席.デッキで過ごし,一駅区間のみの乗車でこの混雑列車とおさらば.

高崎からは,在来線で東京へ向かう.上野行の特急「あかぎ」に乗車するのだが,予想に反して意外と乗車を待っている人が多い.とはいっても,明らかに座席確保には困らない.実際,自由席でもゆうゆうと座れた.

それでも,途中駅から乗ってくる人も合わせれば80%ぐらいの乗車率にはなっただろうか.車掌がやってきたのはずいぶん後で,少なくても熊谷を過ぎた後だった.大半が車内での特急券購入者だったから,それを見越して来たのだろう.列車は順調に進んで終点上野には定刻に到着した.上野到着は地上ホームで,ここから京浜東北・山手線ホームへ移動して東京に向かった.

サンライズ瀬戸(東京→松山)

さて東京からは,「サンライズ瀬戸」への乗車である.通常では東京-高松の運転区間が,お盆の時期には高松-松山の延長運転が実施される.今回は,その延長運転区間の乗車を目的にもしている.

「松山」の表示が.一年で数回しか見られない.

列車は9番ホームへ入線.先頭部.

今回は2号車へ.B寝台シングルの乗車だが,階下席だった.乗り心地は階上席の方がよいだろう.

通路の様子.

東京駅で発車を待つ.

列車は定刻22:00発車のはずだが,遅れの案内放送が入る「京浜急行線の人身事故,遅延のため」という.そういえば先ほど東京駅の電光板で,京浜東北線の人身事故の表示があったが,車内放送では何度も「京浜急行線」と言っている.京浜急行線の遅れならば,少なくても品川か横浜で待機した方がよいような気がする.いや,横浜は待機は難しいかもしれないが,品川ならできるだろう.でも,なぜか東京駅で出発を待っているらしい.まあ事情はよくわからないが,30分遅れで東京駅を出た.
これだけの遅延だと,心配なのは,高松で運転打ち切りとかいう事態にならないかであり,そうなると今回の乗車の楽しみは大きく失われることになってしまう.実際,高松から松山の間は,単線区間が多いので,この列車の遅延が他の列車(特に上り列車)に与える影響は大きいだろう.そんな心配をしていたのだが,どうやら回復運転を試みているらしく,いつもよりスピードが出ているような気がしないでもない.また,運転停車もわずかな時間にとどめているようだ.実際,途中の名古屋での運転停車時間はわずかであった.

そんなわけで,岡山出発時には15分の遅延に.瀬戸大橋を渡り,高松到着は13分遅れの7:40.この列車は定刻だと,高松で23分の長時間停車し7:50発である.というわけで,どうやら高松からは定時運転が確保されそうだ.これなら運転打ち切りはないだろう.

高松駅にて.

新居浜市・国領川をわたる.

新居浜駅に停車.階下席からの撮影のため,こんなアングルに.

列車は定刻の11:00に,終点松山に到着.ここまで乗車してきた客はそれほど多くはなかったようだ.来年以降の延長運転はどうなるのだろうか.

松山→新居浜

さて,松山から自宅のある新居浜まで戻らなければならない.JR特急で戻るのがノーマルだが,お盆の連休最終日で時間帯から考えても帰省客で混雑するに違いない.ここは帰省ラッシュと関係のないバス,しかも高速道路を通らない新居浜行のバスを利用することにする.
新居浜行特急バスは,1時間に1本の運行で,伊予鉄バスと瀬戸内バスの運行.今回は伊予鉄バス担当便への乗車となる.予想通りバスの客は多くなかった.

バスは途中,道前渓あたりの美しい車窓風景を提供しながら快調に進み,自宅近くにある住友病院前バス停にはほぼ定刻に到着した.

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