駅からあるき by DJ Kei
2010.02.13 東京から無計画鉄道旅行

東京から無計画鉄道旅行

2010年02月13日(土)

行程

場所種類
2月12日
新居浜20:41特急「いしづち32号」
坂出21:4221:45特急「サンライズ瀬戸」
2月13日
東京7:087:20JR中央特快
新宿7:348:00特急「スーパーあずさ5号」
松本10:3710:49松本電鉄
新島々11:1911:40濃飛バス・特急
高山13:3015:36特急「ひだ36号」
大阪19:5120:02JR東海道線
新大阪20:0620:22「こだま779号」
岡山21:3621:59特急「しおかぜ29号」
新居浜23:37

プランニング

「サンライズ瀬戸」で東京に出て,あとはその日のうちに新居浜へ戻るということだけを制約条件にした.その意味では,気分しだいの鉄道旅行となる.ただし真冬だし,天候によっては大雪で運休になるなどのリスクの高い方面は避けたい.そんなことを考えつつ,当日の運行状況や天候も判断材料にしながら,時刻表をいろいろとさぐりながらの鉄道旅行を楽しむことにした.したがって,今回平湯峠越えのバスに乗ったり高山を訪問したりしたのは,当日の成り行きで決まっただけのことで当初は全くプランになかったものである.

概要

今回は,「サンライズ瀬戸」に乗り,東京からは,その日のうちに新居浜へ戻ることだけを決めて,現地で時刻表を片手に旅行をすることにした.とはいうものの,一応頭の中では,中央本線の「あずさ」と「しなの」の乗り継ぎぐらいかなあというぼんやりとしたアイデアはあった.サンライズの指定だけは旅行の2日前に確保.金曜日出発の夜行列車でも余裕で寝台券が確保できたのは,2月という時期と上り列車のためであろう.あとは,少し現金を多めに持って,出発.結果的には,上の通り中部山岳地帯の横断のような形になり,雪景色を車窓から十分に堪能することができた.

行程

サンライズに乗るべく,新居浜から坂出までの乗車券と自由席特急券を購入し,特急「いしづち」で坂出へ向かう.

坂出ではわずか3分の乗換え時間だが,同一ホームで乗換え可能なようになっている.
サンライズ(上り東京行)に乗車しての楽しみは,寝台の灯りを消して夜景を眺めること.特に瀬戸大橋からの眺めを楽しむことである.これは個室寝台で灯りの自由が効くためにできる芸当であって,一般の列車や夜行バスではできないことである.その後は,眠りにつこうとしたが,この日はふだんは気にならないようなわずかな揺れや,少し暖房の利きが悪いことなどが気になったりして,気分的にも少しすぐれなかったような気がする.あまり眠ることができなかった.サンライズは順調に進んで,終点の東京には定刻に到着した.

東京駅内で朝食などの買い物をした後,中央特快で新宿へ向かい,ここで今後の切符を購入するためいったん改札口を出た.

東京→松本→新島々

とりあえず,「あずさ」に乗ることだけは決めて,松本までの指定券を購入することにする.

松本までは,「スーパーあずさ」に乗車.指定券の購入時には,空席ありの○印だったが,乗車した時には,「満席です」とのアナウンス.そして,「4名で座席を独占している場合を除いて座席の回転はご遠慮ください」というアナウンスを繰返し流していた.座席に関するトラブルが発生した実績があるからそのようなアナウンスを流しているのだろう.何かとても幼稚な内容のアナウンスに思える.私の隣の席は,立川だか八王子あたりから乗客があり,甲府で下りていった.

車窓は,都内から雪がみられるようになり,高尾をすぎると雪が目立つように.雪のピークは高尾から大月あたりで,それを過ぎると雪が減っていった.
さてこの列車は,小淵沢での小海線の列車への接続がよさそうだ.小海線にはもう20年以上乗車していない.ここで特急を降りて寄り道をしようかかなり迷ったが,結局やめることに.そのあとは,諏訪湖を左に見ながら諏訪盆地を進む.塩嶺トンネルを超えると,塩尻,そして終点の松本には定刻に到着した.

松本からの予定は未定だったが,あずさの車内放送で松本電鉄への乗り換え案内があり,そういえば松本電鉄は未乗であることを思い出した.そこで,まず松本電鉄に乗ることにした.

松本電鉄はアルピコグループの中核企業である.アルピコグループの車体のカラーリングは統一されていて,しかもデザインは高原鉄道,高原バスにふさわしいと思う.

雪が残る松本盆地を淡々と走る.

山が迫ってくると終点の新島々も近い

終点の新島々に到着

新島々→高山

新島々からは,そのまま折り返して松本へ戻るつもりだったが,新島々のバスターミナルを目にして「帰りは松本までバスで帰ってもよいかも」と思い,松本行のバスがないかどうかを確認する.バスターミナルはさすがに夏や秋にはにぎわいを見せるのだろうが,今は閑散としている.バス時刻も完全な冬ダイヤだ.その中で,接続よく「高山行」のバスがあるのを発見.移り気もはなはだしく,結局この高山行に乗ることにした.

新島々のバス営業所窓口で,乗車券を発券してもらう.カーボン写しの手書きの乗車券だった.乗車券購入後は,待合室で時間をつぶした.

濃飛バス担当便の,高山行特急バス.松本始発である.乗車率は半分弱.

山越えのバス路線だけあって,山の雪は深い.

梓川に沿って進む.沿線はダムが多い.

山深いところにも立派な道路が作られたものだ.青空ものぞくようになる.途中平湯温泉で数分間停車(トイレ休憩).

高山市内に入ってきた.宮川を渡る.

高山駅前のバスターミナルに到着.遅れはほとんどなかった.

高山市内

まったく予定していなかった高山訪問.昼を過ぎてしまったので,ここからは無計画でというわけにもいかず,そろそろ帰りの行程を考えておく必要がある.時刻表をさぐり,高山から大阪への直通特急「ひだ」を使うことにした.みどりの窓口の予約案内では,名古屋行の「ひだ」はほとんど満席.しかし大阪行は空席も多く,指定席は楽々確保できた.あとは大阪行「ひだ」の発車時刻まで高山市内をまわることにした.とはいうものの,有名な陣屋や上三之町は人が多くて行く気になれない.飛騨の里は嫌いではないのだが,駅からちょっと距離がある.今回は,高山の城跡へ行くことにした.

途中見つけた上一之町のバス停

城跡は高山市東部の高台にある.雪が50cmぐらい積もった山道を進むが,雪は踏み固められていて歩くのにまったく困らない.

城跡訪問の目的は,高山市内の展望であるが,樹木が意外とあって開放的な展望とまではいかなかった.

高山→大阪

高山駅へ戻り,特急「ひだ36号」に乗車する.

ワイドビュータイプの列車.この車内で久しぶりにJR東海の特急の車内放送メロディーを聞く.

この後は,岐阜の近くまで宮川と飛騨川,木曽川を延々と見ながら進むことになる.しばらく雪景色が続いたが,飛騨萩原あたりで雪が消え,天気も明らかに青空が目立つようになってきた.

下呂の温泉街と飛騨川

飛水峡の流れ

日本ラインを眺めつつ

岐阜で名古屋行を切り離し,東海道本線を延々と進み,終点の大阪に到着した.

大阪→新居浜

さて,ここからは新居浜へ帰るだけとなった.しかしまだ普通に変えるだけではもったいない.まずは「スーパーはくと」で姫路または上郡まで行き,そこから新幹線または普通列車で岡山へ行くことも考えたが,結局それはやめにして,新大阪から新幹線で岡山へ行くことにした.ただし,普通に行ったのでは面白くないので,一工夫することにした.

まずは大阪から新大阪へ.

つづいて,岡山までは「こだま」を利用することにした.100系こだまで,2x2列シートであった.ゆったりまったりの新幹線旅であった.

岡山駅に到着.ここから最終の「しおかぜ」で新居浜へ.

「しおかぜ」で新居浜へ帰った.

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