阿波・黒沢湿原アクセス
2010年8月29日
行程
往路
場所 | 着 | 発 | 種類 |
---|---|---|---|
新居浜 | 5:07 | 特急「しおかぜ2号」 | |
丸亀 | 6:03 | 6:25 | 特急「しまんと1号」 |
阿波池田 | 7:04 | 7:40 | 四国交通 |
漆川八幡神社前 | 8:18 |
復路
着 | 発 | ||
漆川八幡神社前 | 13:11 | 四国交通 | |
阿波池田 | 13:49 | 14:00 | 四国交通 |
伊予新宮 | 15:05 | 15:36 | せとうちバス |
三島 | 16:24 | 16:37 | せとうちバス |
新居浜駅 | 17:33 |
プランニング
往路は,湿原になるべく早くに到着するため,新居浜発朝一番の特急で出発.阿波池田までJRで移動し,黒沢湿原に近い漆川八幡神社前までバスを利用する.このバスの本数が少ないのでこれを軸にプランニング.復路は,ちょっと変わったルートをたどり,バスのみで新居浜へ戻るルート.四国交通バスを2本,せとうちバスを2本乗継いで新居浜へ戻る.いずれも本数の多くない路線にもかかわらず,抜群の接続となるプランができあがった.
概要
新居浜を朝一番のJR特急に乗車し,特急を2本乗継いで,阿波池田BT発7:40のバスに乗車.さて,阿波池田から漆川八幡までのバスは,バス好きには有名な全国屈指の狭隘路線である.実際,すれ違いどころかバス一台がやっと通れるほどの道幅を,抜群のテクニックで走り続けるさまは,感嘆の他ない.しかし乗客はほとんど現れることがなかった.そして,復路はこれまた四国交通の県境越え有名路線に乗車.この路線も沿線に集落はほとんど見られず,また漆川のバスにひけをとらないほどの狭隘路線である.新宮からも,バス2本を乗継いで新居浜へ戻った.途中沿線の風景はなかなかの見ものである.
行程
往路
新居浜発上り1番の特急列車に乗車.朝5時の時点ではまだまだ外は暗いが,30分ほどたったらすっかり明るくなった.車窓から朝焼けの様子を眺めるのも楽しみの一つ.特に車窓左側に時折展開する燧灘が赤く染まる光景は美しい(この日はさほど焼けなかったが).
「しおかぜ2号」から「あしずり1号」へと乗り継ぐ.両列車は多度津で乗り換えることもできるのだが,待ち時間を減らすため少し乗り過ごして丸亀で乗り継いだ.ディーゼル車ながら軽快に勾配を登っていき,猪ノ鼻越えを楽々とこなすと,ループを描くように勾配を下っていく.
そして,吉野川をわたると阿波池田に到着.
阿波池田から四国交通のバスに乗り継ぐ.駅前には,三好市営バス,東みよし町営バス,四国交通の各バス停がバラバラに位置する.間違えないようにしたい.写真は四国交通のバス停で,駅を出て右手にある.
四国交通のバスは,阿波池田バスターミナル(BT)発着便が多い.バスターミナルまでは駅から歩いても5分もかからないので,BTからバスに乗ることにした.ここは,大阪方面への高速バスも発着する.
漆川八幡神社前行のバスは1番乗り場からの発車であった.このバスは,漆川口を過ぎると急カーブと狭隘路の連続で,しかもガードレールのない箇所も多く,スリルに満ちた路線である.そういうのが好きな方はぜひおすすめしたい.ちなみに乗客は終始私のみ.
復路
漆川八幡神社前のバス停.
阿波池田BT行のバス.帰りも行きと同じくスリル満点だったが,行きと違うのは,途中で別の乗降客があったこと.
阿波池田BTにて,新宮行のバスに乗り換える.このバス,今では貴重となった県境越えのバス路線として知られている.
バスは阿波川口駅前まで,JR土讃線と吉野川に沿って走る.
吉野川では川下りを楽しむ姿も.
そして,阿波川口から山の中に突入.最初は幅広の道がしばらく続いたが,急カーブと狭隘路が連続する道に変わった.その中をバスは窮屈そうにしながら進んでいく.これまたスリルに満ちた極上のバス路線である.区間運転の終点にもなっている大野バス停を越えるとその傾向に磨きがかかり,集落もほとんどなくなる中をバスは走っていく.そんな状態が終点の新宮のすぐ手前まで続いて,やっと写真にあるような集落がぽつりぽつり見られたかと思ったら,終点の新宮に到着した.
私が下車したのは,「いよ新宮」というバス停.バスは次の新宮診療所まで運転する.いずれにせよ,バス旅をする上でこのバス路線は極上であった.
次は,新宮からせとうちバスにて伊予三島に出る.
バス待合所でバスを待つ.定刻より少し遅れてバスが到着した.
バスは,銅山川に沿って進み,その深い谷が車窓左側に見られる.
そして,堀切トンネルを越えると,車窓右側に瀬戸内(燧灘)の海と浮かぶ島々,三島の街の展望がすばらしかった.時折そのような眺めが展開され,バスは次第に高度を下げていく.
バスは古くからの集落が密集した狭い道を選ぶように進み,対向車との対応に苦労しながらも,三島の市街地中心までやってきた.JR伊予三島の駅に出るには終点まで乗車すればよいが,私は新居浜方面へのせとうちバスに乗り換えるため三島バス停で下車した.
新居浜方面(住友病院前)行のバスに乗る.
このバスは,国道11号線沿いに進んでいくが,左側には赤石山系の山並みが,右側には遠くに燧灘の海が見られる.