2011.09.11 JR予土線

JR予土線

2011年9月11日（日）

行程

新居浜発一番の特急列車に乗車し，以下列車を乗り継いで予土線乗車の起点となる宇和島に到着．宇和島から窪川まで予土線列車を乗り通し，窪川から土讃線で多度津へ，そして予讃線で新居浜へ戻るオーソドックスなプランである．阿波池田から南側の土讃線の乗車も20年ぶりである．

四国に引っ越してきてから，予土線や牟岐線などへの乗車計画を描きながらも，いつでも行けるという思いからか，実行が後回しになっていた．JR予土線については，現在存続が危ぶまれており，この機会に乗車することにした．思えば約20年ぶりの乗車である．

新居浜駅で宇和島までの乗車券と自由席特急券を購入．列車は松山乗り継ぎとなるが，特急券は通しで購入できる．

朝一番の下り特急「いしづち」で松山へ．

今治から松山までのところどころでは線路が海辺を通り，景色が美しい．今日は晴れているから海の碧さはひときわだ．

松山で列車を乗り換え，特急「宇和海」で宇和島へ向かう．自由席はまずまずの乗車率．

伊予大洲を発車後すぐ，清流肱川を渡る

田園地帯を抜けていく．

伊予吉田付近では入り江に沿って走る

宇和島には定刻に到着．改札口を出ずに予土線に乗り換える．

さて，いよいよ予土線の乗車であるが，乗車券は宇和島までしか持っていない．しかし予土線はワンマン運転のため精算できない．精算は土讃線車内か窪川駅で行うことになろう．

海洋堂ホビートレイン．ホビー博物館開館に合わせて走らせている．ロングシートの一部をおきかえてコレクション陳列棚に改良されている．地元客，観光客，乗車目的の客がそれぞれ3分の1ずつといったところか．30人ほどの乗客を乗せて出発する．

レール間に草が茂り，ローカルムードは満点．列車スピードも30キロほどでのんびりである．もっとも，カーブが多くて高速運転は不可能．

務田駅のすぐ手前で分水嶺を過ぎる．ここから先は四万十川水系の川に沿って進んでいく．

高知県に入り，真土を過ぎると，川に沿って進むようになる．

流れは碧く美しい．

江川崎で列車待ちのためまとまって停車するため，乗客は列車を降りて休憩モードに．停車中車内は閑散となる．

江川崎停車中の列車．

江川崎駅

江川崎出発後は，川に沿ったり川を鉄橋で越えたり，トンネルに入ったり光景がめまぐるしく変わる．

鉄橋を渡る

川幅が広くなってきた

宇和島から乗車した客のうち，地元客は松丸あたりまで，つまり県境を越えるまでに大半が下車．観光客は江川崎や土佐大正あたりでの下車，そして乗車目的客は終点窪川までの乗車という感じである．高知側での地元客の利用は少ないながらあった．

窪川から，土佐くろしお鉄道に乗って宿毛へ行こうかとも考えたが，結局予定通り高知方面への特急列車に乗り継ぐことにする．

土佐くろしお鉄道の車両．

窪川ではわずか10分の待ち時間で特急列車到着．これに乗って一気に多度津まで乗車である．自由席はそれなりに混雑していたが，空席はあった．車内で宇和島からの乗り越し区間の切符を購入．乗り越し区間は，宇和島から土讃線経由で新居浜までというもので，「南風」「いしづち」の自由席特急券も併せて購入した．

海沿いに走る区間も．須崎近辺の車窓

家が増えて，高知城が右側に見えてきたら，高知駅に到着．ここで長時間停車．高知から客が増えるのかと思いきや，それほどではなかった．

高知駅前の様子．路面電車（土佐電）の姿はタイミングが悪く見られなかった．

「ごめん」駅の駅名票を写す

土佐山田を過ぎると，山越えにかかり，山をいったん越えると吉野川を左手に見ながら進む．私は右側の座席だったので，デッキに出て車窓を楽しむ．途中から徳島県に入る．

小歩危付近．船下りをする姿も

水の碧さが印象的．

阿波池田を過ぎて，第二の山越え区間に入る．盆地を見下ろすように列車が高度を上げていき，雄大な車窓が展開される．スイッチバックの坪尻駅には団体専用列車が待機中であることを確認．猪鼻峠を越えて，香川県に入る．これで，新居浜を出発して四国4県をすべて回ったことになる．

多度津で30分ほど待って，特急「いしづち」に乗車．

海岸寺を過ぎるとすぐに海沿いに走る．

川之江手前のトンネルで県境越え，愛媛県に戻ってきた．愛媛県に入ると，左側に山並みが見えてくる．石鎚山系から連なる赤石連峰である．

国領川を越えると，新居浜駅は近い．