駅からあるき by DJ Kei
2013.08.11,16 会津駒〜尾瀬アクセス

会津駒〜尾瀬アクセス

2013年8月11日(月),16日(金)

行程

往路

場所種類
8月11日
新居浜7:22特急「しおかぜ6号」
岡山8:599:14「のぞみ8号」
東京12:33JR
上野地下鉄
浅草13:30東武特急「きぬ119号」
鬼怒川温泉15:3215:35AIZUマウントEXP
会津若松17:55
8月12日
会津若松8:00AIZUマウントEXP
会津田島8:589:10会津バス
駒ヶ岳登山口10:55

復路

8月15日
鳩待峠会員バス
戸倉16:02関越交通
沼田17:3417:46JR
高崎18:31
8月16日
高崎8:48特急「あかぎ6号」
上野10:13JR
品川10:57「のぞみ107号」
岡山14:1814:35特急「しおかぜ15号」
新居浜16:10

概要

今回ほどスケジューリングに困ったアクセスははじめてである.まずこれまで毎年のように利用していた急行「きたぐに」は,廃止となり利用できなくなった.また帰りの足として毎回利用してきた「サンライズ」は席が全く取れず,キャンセルも出ずこれまたあきらめた.さらにお盆シーズンでもあり夜行バスは空席便が全くなかった.そして金曜日深夜浅草発の「尾瀬夜行」は,仕事の都合で利用できなかった.そのため今回は,すべて昼行での移動である.次に今回は会津駒ヶ岳登山を中心に行程を組み立てたため,アクセスとしては会津口からに限定されてしまう.しかたなく,新幹線利用の昼行とし,会津高原尾瀬口からの朝一番のバス利用を計画した.そのためには前夜泊まりとする必要があり,今回は会津若松泊まりを選択した.往路は,東京までは帰省の方向と逆なので,通常の新幹線利用だが,東京から会津若松は帰省の方向と同じであり,東北新幹線は大混雑の可能性が高く避けることにした.そしてより合理的な方法として東武鉄道経由を選択した.帰りも,高崎に泊まることだけ決めておき,復路の移動行程は全く決めないまま出かけることにした.

記録

往路

まずは,新居浜から「しおかぜ」にて岡山へ.列車は8両すべて岡山行である.指定席であったが,隣席は最後まで埋まらない状態であった.帰省の方向とは逆の移動だからだろう.岡山には定刻に到着した.

岡山からN700系「のぞみ」にて東京へ.3列シートの窓側というのは良かったが,16号車の一番前の座席だった.足が伸ばせず窮屈な席である.窮屈な状態で終点東京まで乗車した.品川で下車すれば,浅草まで乗換え無しで行けるのだが,B席に人が座っていたので,網棚のザックが降ろしにくく(B席の人に退いてもらい降ろすか,B席の人の頭上で重いザックを降ろす必要がある.),今回は東京まで乗車した.東京からはJRで上野まで移動し,そこから地下鉄銀座線に乗換えて浅草まで移動した.

浅草から,有人改札を通って,特急列車の発着する4番線へと入る.観光客が中心であり,列車の前で記念撮影をする姿も多く見られた.

「きぬ119号」鬼怒川温泉行は,観光客でほぼ座席が埋まる状態だったが,春日部あたりまでの近距離の利用も結構いた.時間的には夕方少し前に温泉街の駅に着くような列車だから,温泉行きの利用者が多いのかと思ったが,実際はそうでもなかった.最終的には下今市でも人がかなり降りていき,残ったのは最初の3割程度である.そのうち半分以上が接続するAIZUマウントエクスプレス(EXP)に乗換えた.

AIZUマウントEXPは,以前乗車した時(2007年)には名鉄の「北アルプス」のお古が使われていたが,今回は会津鉄道のATの車番が使われた列車である.3両編成での運転であったが,特急到着前にすでに多くの乗客があり,特急列車からの乗継ぎ客は席を得ることができなかった.私はかろうじて1人席をみつけて座ることができた.この列車は全国でも珍しい4社乗り入れ(東武鉄道,野岩鉄道,会津鉄道,JR)列車である.なお乗務員は全区間会津鉄道が担当しているようである.

列車は,会津田島付近と会津若松付近を除いては,山深い渓谷に沿って走り,大いに車窓を楽しめる列車となっている.全体的に進行方向左側の方が眺めは良いように思われるが,右側も決して悪くはない.

会津田島で数分間停車.東武鉄道線に乗り入れる列車と顔をそろえる.

なお,沿線にある街らしい街は会津田島だけであり,運行上も会津田島が拠点となっているようだ.会津鉄道の中心駅でもある.駅には観光案内所なども併設されている.

会津田島付近は盆地になっていて,周囲の山波も見渡せる.

その後は,渓谷とダム湖の風景が広がるが,それが無くなり沿線に人家が増えてくると,西若松.ここからJR線に入りこのあたりから会津若松までは通学利用もみられた.

会津若松駅.福島県会津地域の中心.東山温泉や鶴ヶ城などの観光地もあり,猪苗代湖や五色沼,磐梯山なども近くにある.駅前からは高速バスも含めて多くのバス路線が発着する.この日は,このまま駅前のビジネスホテルに一泊し,翌日に備えた.

この日は会津若松から会津田島まで戻り,その後会津バスに乗る.この日も列車名こそ前日と同じAIZUマウントEXPだが,車両はより観光色の強いものであった.車内販売などもあったし,観光案内のパンフレットも配布された.会津若松から数駅過ぎて,地元客が下車してほとんどいなくなった状態で観光案内をはじめるところなど,ニクイやり方ではある.観光案内は会津地方全般にわたるようだが,この日のプッシュは猪苗代のようであった.会津と日光,鬼怒川あたりをひとパックにした旅行というコンセプトを売りにしているようであり,確かにそうであればこのAIZUマウントEXPの価値も高まろうというものである.

駅前にある会津バスのバス停.各路線ともバスの本数は多くない.

会津田島の駅.沿線随一の街だけあって,駅舎も立派である.

会津田島からの客は私1人のみ.その状態が会津高原尾瀬口まで続いた.

バスは会津田島の街を抜けると,平凡な盆地の中を進んでいく.滝の原の集落を過ぎると会津高原尾瀬口に到着.そういえば昔は,今の会津高原尾瀬口は会津滝ノ原という駅名だったことを思い出す.ここで客を20名ほど拾う.10分ほど停車時間があったので,駅のトイレに立ち寄った.バスは会津高原尾瀬口を出ると,最初は山深いところをゆくが,それを過ぎると川に沿って続く集落を縫うように進む.途中大きな集落は見られなかった.

会津田島から1時間40分かけて,駒ヶ岳登山口に到着.私以外にも数名の客が下車した.ここで下車する人はほぼ間違いなく,この日私の登山仲間となる人たちである.

復路

まず鳩待峠からは会員バスで戸倉へ.このころから戸倉では雨が強まり,風も強まって猛烈な降りになってきた.バス待合所ではシャッターが下ろされた.鳩待峠から下りてくるバスやタクシーが次々と客を降ろしていき,待合所も混雑してきた.普段は待合所から少し離れた停留所にバスが停車するのだが,この日は特別に待合所にバスが横付けすることに.ほぼ定刻に,沼田行のバスが到着した.戸倉の集落を過ぎるととたんに雨はやみ,晴れてきた.バスは快調に進み,途中の鎌田で5分ほど停車.この間にバスの写真を撮り,トイレを済ませ,バスカードを購入し,自動販売機でジュースを買った.バスカードの購入以外はいずれも本来なら戸倉で済ませることなのだが,大雨のためできなかった.さてバスは順調に進み,ほぼ定刻に沼田駅に到着した

沼田では接続良く,高崎行がやってきた.車内は混雑していた.帰省客や通勤客(出張客?)の姿も見られた.高崎まで乗車し,この日は駅前のホテル泊まりである.最初は4日間の山歩きの疲れをとるべくのんびりと過ごすつもりいたが,ホテル内にあるコインランドリで大量にたまった洗濯物を片付け,荷物整理をしていたら,瞬く間に時間が過ぎていった.

翌日,いろいろな計画をたててはいたが,原則は混雑しそうな上り新幹線を避けること.まずは在来線特急「あかぎ」で上野へ向かう.「あかぎ」は座席がほぼ埋まる程度の乗車であった.高崎からの乗客は少なく,やはり新幹線の止まらない途中駅からの乗車が多い.列車は定刻に上野に到着した.上野からJRに乗って品川へ向かった.

品川からは,新幹線で岡山へ.B席しか空席が無くそれにした.1本後の「のぞみ」にすればB席は避けられそうだったが,岡山での「しおかぜ」への接続を考えると,それはできなかった.しかし私の隣のA席の人は名古屋で降り,そこからは岡山までは実質A席を利用したことになる.列車自体も新大阪からはかなり空席が目立った.

岡山から「しおかぜ」で新居浜へ戻る.やはり帰省の方向とは逆なので列車はそれほど混雑していなかった.

途中瀬戸大橋からの眺め.

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