駅からあるき by DJ Kei
2016.09.19 室蘭本線・留萌本線

室蘭本線・留萌本線

2016年9月19日(祝)

行程

往路

場所種類
9月19日
新居浜5:10乗合タクシー
松山空港6:207:35ANA582便
羽田空港9:0510:00ANA59便
新千歳空港11:3512:15快速「エアポート123号」
南千歳12:1812:20JR
苫小牧12:4113:27JR
岩見沢14:5014:55特急「スーパーカムイ21号」
深川15:3516:09JR
増毛17:3917:47JR
深川19:1419:36特急「スーパーカムイ33号」
旭川19:55

復路

9月21日
旭川7:15旭川電軌バス
旭川空港7:558:55ADO82便
羽田空港10:4012:15ANA589便
松山空港13:4014:00いよてつバス
松山14:1514:23特急「いしづち22号」
新居浜15:33

乗車記録

所用で北海道中部の都市.旭川へ.1ヶ月以上前に航空券を取りにいったが,往路は3連休最終日ということもあり,旭川便が満席.松山からの便も朝一番しか空席がない.そのため,松山発朝一番の便で羽田へ,そこから千歳まで飛んで,旭川へは陸路で向かうことにした.
陸路で向かうルートは,全国版の時刻表を持参の上,空港の待ち時間に決めることに.当初は石勝線+根室本線+富良野線,あたりをもくろんでいたが,北海道を連続して襲った台風のため,根室本線を中心に不通区間があるため不可能であることを現地で知った.そのため,第二の候補として考えていた室蘭本線(苫小牧−岩見沢)に乗ることに.しかし,苫小牧での待ち時間に,さらに留萌本線にも乗れることがわかったので,留萌本線も乗ることにした.留萌本線は,末端区間の廃止が発表されており,今回が最初で最後の乗車機会となるであろうところである.

松山→羽田→新千歳

朝4時30分に起き,5時ごろ自宅にくるように予約しておいた乗合タクシー(9人乗り)に乗車.空は真っ暗.すでに5名ほどが乗車の状態で,新居浜市内は私が最後の乗車.この後,壬生川駅に立ち寄り2名の客を乗せて,空港へ向かう.空港には予定よりも30分ほど早く到着した.しばらくすると空港カウンタが開いて,搭乗手続き開始.
空港の待ち時間は,先ほど書いたように時刻表でスケジューリング,機内ではひたすら読書.鉄道の駅の単行本を空港の売店で購入し,それを読んで時間をつぶした.空港の売店には意外と鉄道に関する本がたくさん置いてあるのだ.私は仕事の時しか飛行機に乗らないが,そのたびに空港の売店で鉄道の本を買って読む.そういえば昔,飛行機事故の本をどこかで買って,機内に持ち込んで読んだこともあった.
3連休の最終日で,混雑するのではないかと思っていたが,特に羽田までの便は早朝のせいか空席も多かった.松山から羽田まで,羽田から千歳まで,ともにフライトも順調で,ほぼ定刻に新千歳空港に到着した.

↑松山から羽田まで.B777-300.空席も結構あった.

↑羽田から新千歳まで.B777-200.満席に近かったように思う.

苫小牧→岩見沢→深川

さて,新千歳空港から,まずは札幌行の快速「エアポート」に乗る.とはいっても,次の南千歳までである.「エアポート」は,数年前まではクロスシート車だったはずだが,自由席はロングシートになっていた.なんてことだ.
ここで,駅のアナウンスにより,特急「おおぞら」「とかち」「オホーツク」が全区間運休であることを知らされる.こうなると,当初の根室本線は無理,というか後で知ったことだが,根室本線は不通となっていて,代行バスも運転していないので,それを知らずに行っていたら大変なことになっていた.駅のアナウンスを聞いて,代替案(というか飛行機が遅れたときのために考えていた案)として,苫小牧と岩見沢を結ぶ室蘭本線に乗車することにした.
「エアポート」を1駅だけ乗り,南千歳へ,向かい側ホームにやってきた苫小牧行の普通列車に乗る.車窓は北海道らしい平原が防風林の間から見える,といった感じであった.次第に家が増え始めると,苫小牧に到着.
苫小牧で,空港駅で購入した駅弁を食べ,室蘭本線岩見沢行の列車を待つ.岩見沢行は単行ディーゼルカーで,乗客の入れ替わりはあるものの,あまり人数の増減はなく,下りた人と同じ数だけ乗ってくる,という感じがずっと続いた.この室蘭本線は,南半分は複線である.昔の石炭輸送の名残である.旅客列車は現在,1日6〜7本しかない.途中追分で石勝線と交差.乗換客はほとんどいない.追分を過ぎると,多少緑深いところを走るようになるが,基本的には平原の中を走るといった感じで,車窓風景はあまりパッとせず,少々退屈であった.こんな感じが終点の岩見沢まで続いた.
岩見沢から深川までは特急に乗車し,次の留萌本線の乗車に備えた.

↑新千歳空港から,南千歳まで1駅のみ乗車.

↑南千歳から苫小牧まで移動

↑苫小牧駅.橋上駅であり,窓から工場が多数見える

↑岩見沢行を待つ.

↑国鉄時代の車両が走る.

↑岩見沢行は単行ディーゼルカー.

↑車窓はこんな感じ.平原の中を走る.

↑追分で石勝線と合流.こちらは複線,石勝線は特急も走る幹線だが単線.

↑追分駅

↑三川を過ぎると,単線になる.

↑終点の岩見沢に到着.

↑岩見沢から深川まで,特急「スーパーカムイ」で移動.

↑車窓はこんな感じ.平原の向こうに山が見える,といったところ

↑深川駅に到着.

深川→増毛→旭川

深川からは,留萌本線に乗車である.こちらも単行ディーゼルカーであり,旭川始発である.旭川からの乗客も多く,いい席はすでに抑えられていた.ロングシート部分に座る.この路線のみどころは,恵比島−峠下間の峠越え区間と,留萌以降の海岸沿いの車窓であろう.それ以外は悪いけど少々退屈であった.
留萌を出て,石狩沼田で少々の客が下車.それ以外の乗客の出入りは少ない.地元客はほとんどが石狩沼田までの乗車であった.峠下で上下列車の交換.そこからは下り傾斜を進み,留萌到着.留萌で下車した人もいたが,留萌からの乗車の客もいた.地元客もいたが,留萌から乗車の鉄道ファンもいたようだ.
留萌を出発してすぐ,海に出る.留萌以降の海の眺めは格別で,特に日の入りと重なったこともあり,最高の車窓を眺めることができた.同乗の乗客のほとんどが,その海沿いの夕景目当てのようであった.留萌以降,乗客はほとんどが鉄道ファンと記念乗車のようであった.終点の増毛に到着する頃にちょうど日の入り.終点の増毛で,乗客は駅を眺めたり,停留中の列車を撮ったり,思い思いに過ごす.荷物は車内においたままである.同じ列車で引き返すのである.帰りは日が落ちた後の夕焼けを眺めながらの乗車となった.留萌から先は闇の中の走行となり,終点深川には定刻に到着した.乗客の多くは札幌方面への特急に乗り換えていた.私は,薄手の長袖一枚では寒さを感じる中,旭川行の特急をしばらく待ち,それに乗り換えた.旭川駅で精算を済ませて,少々の買い物をした後,市内のホテルへ向かった.

↑増毛行の列車

↑函館本線と留萌本線の分岐である

↑石狩沼田付近の車窓風景.このあたりは平凡な風景である.

↑木造駅舎が多い.

↑峠越え区間に突入.いくつかのトンネルを抜ける.

↑峠下の駅.ここも木造.

↑峠下で列車交換.

↑留萌市内に入ってくる.

↑留萌駅に到着.

↑留萌を過ぎると,いよいよ海沿い区間.日が沈もうとしている.

↑海岸に沿って列車は進む.

↑信砂の駅

↑まさに日の入り

↑終点,増毛の駅に到着.

↑増毛駅舎.

↑いかにも終着駅らしい.

↑乗ってきた列車がそのまま深川へ折り返す.

↑日が沈んだあと.

↑深川に到着.

↑深川から特急で旭川へ.

↑旭川に到着.

↑旭川の駅はかなり大規模.

旭川→羽田→松山

所用を終えて,飛行機を乗り継いで帰るのみである.ちょうど前日(9月20日)台風が日本列島の南岸沿いを進み,この日の朝に関東の東海上へ抜けてくれたので,飛行機は予定通り運航.往路は9月19日,復路が21日なので,1日行程が前後どちらかにずれていたら,飛行機がとばなかったところだから,運がよかったといえるだろう.飛行機移動中は,読書で時間をつぶした.フライトは順調で,定刻に松山に到着した.

↑旭川駅から空港までバスで移動.

↑旭川から羽田まで移動.B767-300ER

↑羽田空港で昼食を取り,その後松山まで移動.B777-200

↑松山空港からは,いよてつバスでJR松山駅へ.

↑松山から新居浜までは特急で移動.

inserted by FC2 system