駅からあるき by DJ Kei
>2011.08.14-18 尾瀬(その4)

尾瀬(その4)

2011年08月17日(水) 曇後晴

行程

場所
見晴7:20
竜宮7:507:55
長沢頭8:559:00
土場9:159:25
富士見峠9:5510:40
アヤメ平11:0512:05
横田代12:4513:05
鳩待峠13:5014:20
山ノ鼻(泊)15:05

プランニング

この日は,鳩待通の湿原巡りが中心.アヤメ平,横田代をはじめ大小点在する湿原をまわる.時間の許す限り各湿原で休憩時間をたっぷり確保できるプランに仕上がった.

概要

まず,尾瀬ヶ原から富士見峠までの歩きは,普段は八木沢ルートを歩くことが多いが,久しぶりに長沢ルートを選択.長沢ルートは大雨の影響で通行止めになっていて,つい2日ほど前に通行止めが解除になったばかりであった.長沢の流れを離れると急な上りをあえぎながら歩き,長沢頭まで登り切るとあとはほぼ平坦な道が富士見峠まで続く.八木沢ルートがだらだらと上り続けるルートであるのとは対照的だ.富士見峠に到着後,冨士見小屋で休憩してから,アヤメ平へ.すでにお盆休みを過ぎていてしかも平日でもあり,人の通りはほとんどなく静かなアヤメ平を堪能した.その後横田代を経て鳩待峠へ.久しぶりに多くの人を見ながら休憩し,その後山ノ鼻へ向かって下っていく.尾瀬ヶ原から帰ってくる多くの人たちとすれ違いながら,川上川に沿って足早に下っていくと,7月末の大雨の影響か川上川橋の前後で大きくルートが崩れていた.山ノ鼻では夕方まで湿原巡り.この日も曇りがちで夕焼けはなく,今回の尾瀬歩きで夕方の写真撮影は無しとなった.

行程

見晴→アヤメ平→山ノ鼻

見晴からまずは長沢道の起点となる竜宮まで尾瀬ヶ原を歩く.尾瀬ヶ原泊まり(私の場合ほとんどは見晴泊となる)であっても,ふだんは,八木沢へ行ったり尾瀬沼へ行ったりするので,早朝の尾瀬ヶ原を歩くのは久しぶりである.

下田代あたりは,湿原自体は景色の変化に乏しいため,周囲の山を見ながら歩くのが楽しい.特に景鶴山を眺めながらの歩きが好きである.

朝の湿原では,朝日を浴びてダケカンバなどの白い幹が輝く姿が美しい.

竜宮から長沢道に入る.長沢道は,途中の橋の補修が終わり,つい2-3日前に開通したばかり.少なくても,私が四国を出るときにはまだ通行止めは解除になっていなかった.通行止めとなっていた橋はしっかりと補修されていた.今回補修が終わった橋を渡ると,流れを離れ急な上り勾配となる.我慢して上り続けると,長沢の頭からは,木道の整備されたほぼ平坦な道が続くようになる.土場で小休止した以外はほとんど歩き通して,竜宮から2時間で富士見田代の湿原に到着した.

富士見田代から燧ヶ岳を眺める.小屋に立ち寄ってコーヒーを飲み,小屋主さんから,7月の大雨の時のお話などいろいろとうかがう.

富士見峠を出発し,本日一番の目的地であるアヤメ平へ向かう.この日のアヤメ平は,快晴とは行かず少々湿気を含んだ空気で霞んではいるものの,近在の山までの見通しは十分である.湿原のミタスゲから種子を集める作業をしていた.

アヤメ平を離れ,今度は横田代へ.傾斜湿原に咲くキンコウカの群生が見事である.時期がもっと早ければより黄色に染まった湿原が見られただろう.

横田代から樹林帯を下り,鳩待峠に到着.ここで休憩.暑い時期はソフトクリームで体を冷やし,甘みを取り入れて元気を取り戻す.その後,山ノ鼻へ向けて下り始める.

時間帯からして,鳩待峠から山ノ鼻へ向かう人よりも,鳩待峠へ戻ってくる人たちの方が断然多く,私はそれらの人と頻繁にすれ違うことになる.まだまだ元気そうな人,疲労が隠せない人など様々だ.夏休みだけに子供連れも多いが,総じて子供は親よりも元気である.7月の大雨の影響か,川上川橋のところの景色ががらりと変貌していたのは驚いたが,これも自然の姿の一つである.町中の川は堤防で囲まれ流れが固定されてしまっているが,ここは自然の川である.大雨が降れば流れの位置が変わるのもごく当たり前のことなのだ.

山ノ鼻の小屋に荷物を置き,小屋の方に入浴を促され(笑),入浴して汗を流した後,散策に入る.尾瀬ヶ原の先に行けるところまで行ってみる.もう夕方に入り人の姿はほとんどない.ゆっくりとベンチに座り時を過ごす.この時期は夕方になると熊がよく現れるため,暗くなる前に小屋に戻る.実際に,同宿の人は見本園で熊を目撃したというし,翌日から山ノ鼻にある研究見本園は,熊出没のため通行止とされていた.

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