駅からあるき by DJ Kei
>2012.08.12-16 尾瀬(その1)

尾瀬(その1)

2012年08月12日(日) 曇

行程

場所
尾瀬御池11:05
上田代11:4011:55
天神田代12:3012:35
滝分岐13:3013:40
渋沢大滝14:0514:35
滝分岐14:5515:00
渋沢温泉小屋15:20

プランニング

恒例の夏の尾瀬歩き.1日目は,御池から入り,久しぶりに渋沢温泉で泊まることにする.御池から天神田代を経て,渋沢大滝を見物してから渋沢温泉小屋へ向かうルートは最短であるが,天神田代から渋沢大滝へ下りる道がかなり荒れているらしい.果たしてどうなるか.

概要

御池から天神田代までは小湿原での花,特にキンコウカ(終わりかけではあるが)目当てに歩く.天神田代から渋沢大滝までの道では,時折笹が道を覆い隠し,笹を分けながらの歩きとなる.踏跡はしっかりとしているが,時折道からはずれた方向に空間が開けており,誘い込まれそうになる.道間違えにも注意が必要だ.最後は小さな沢沿いの急な下り坂となり,ガレ場歩きのような様相となり慎重に歩きを進めた.渋沢大滝では滝直下まで行き,飛沫を浴びながら疲れを飛ばし,思いっきり涼んだ.渋沢温泉小屋では,数年前から交代した新しい小屋主さんのホスピタリティと泊まり客との対話,交流を大切にする姿勢が強く感じられた.この日の泊まりは私と夫婦1組の計3名.

行程

御池から,燧裏林道へ入る.すっかり緑の濃くなった道を歩いて行く.熊との突然の遭遇を避けるため,背の高くなった笹を刈り見通しをよくする作業をしていた.小湿原をいくつかみながら進んでいく.曇り空で雨が心配だ.

上田代に到着.キンコウカの群生が見事

上田代は,燧裏林道で最大の,かつ傾斜湿原

キンコウカは終わりかけであるが,この時期は,群生全体で湿原にいぶし銀のような輝きを与えてくれる.

上田代の後も横田代,西田代などの湿原が続き,しばらくの樹林歩きの後天神田代に到着.ミズギクの群生がある.

天神田代からはいよいよ渋沢大滝への道へ入る.尾瀬の中ではかなりワイルドなルートに属する.写真は,ルートのところどころにみられる笹に覆われた踏跡.全体的には整備がされておらず,迷いやすい箇所もあり注意が必要.

しかし,雰囲気の良い深い緑の中を歩いて行く.

滝への分岐直前には,急な下り傾斜となり,岩がごろごろした沢筋を歩くようになる.慎重に歩を進めていく.

滝分岐からは傾斜の少ない比較的歩きやすい道となるが,アップダウンはそれなりにある.分岐から20ほどで滝が見えるところまで到着.

流れをわたり,とび石伝いに進むと滝直下までたどりつける.ここで思い切り飛沫を浴び,ここまでの暑さと疲れを一気に吹き飛ばす.

この快感をを味わうためにここまで歩いてきたのである.滝直下まで行けるのがこの滝のいいところ.ただし増水時は,滝直前の流れを渡れないため,滝が見える地点まできて引き返すことになる.

滝を右から,左から,そして正面から眺める.

少し引いた地点から滝を眺める.この後,道を戻って渋沢温泉小屋へ向かう.

渋沢の流れは,温泉成分を含むせいか青緑色をしている.

このあと,渋沢温泉小屋へ.尾瀬山域の中では樹林の中にある異色の小屋で,それだけに静かな一晩を過ごせる.特に夏は人が少ない.そして小屋主さん自らが泊まり客との自然な対話や交流を重視し,少人数の客を暖かく迎えてくださっている.それはこだわりというよりも,良い意味で徹底した理想主義のように感じられる.

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